“ホーガン不在”のウォリアー政権――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第100回
“レッスルマニア6”から2週間後の4月13日、WWEは完全パッケージ化された海外ツアーとしては初めての日本公演となる“日米レスリング・サミット”東京ドーム大会を全日本プロレス、新日本プロレスと共同開催した。
メインイベントでは、これが5年ぶりの来日となるホーガンがスタン・ハンセンにフォール勝ちし、アンドレ・ザ・ジャイアントはジャイアント馬場との“巨人コンビ”でザ・デモリッション(アックス&スマッシュ)を下した。
日本サイドの“窓口”だった馬場・全日本プロレス社長はこのイベントのメインにホーガン対テリー・ゴーディのタイトルマッチを予定していたが、ゴーディがこの試合を“拒否”したため大会直前になってカードが変更されるという事態が起きた。結果的に前王者として来日したホーガンの対戦相手を買って出たのは、ホーガンをよく知る“旧友”ハンセンだった。
WWE世界王者ウォリアーはこの日、“ミリオンダラー・マン”テッド・デビアスとタイトルマッチをおこない、ウォリアー・スプラッシュであっさりフォール勝ち。目の肥えた日本のファンはウォリアーの不器用なファイトぶりに首をかしげた。WWEと全日本プロレスの関係は、結果的この“日米レスリング・サミット”1回だけで終わった。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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