ビンスがこだわった“湾岸戦争”のパロディ――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第107回
湾岸戦争は、その生なましい映像がリアルタイムで全世界に“生中継”された初めての戦争だった。ビンスは現在進行形の戦争をプロレスのドラマにアダプトしようとしたが、観客の反応は鈍かった。マスメディアによる“WWEバッシング”がはじまった。ビンスにとってはこれは大きな誤算だった。
ホーガン対スローターの“プロレス版・湾岸戦争”をメインイベントにラインナップした3・24“レッスルマニア7”は当初、10万人の観客を収容できるロサンゼルス・コロシアムでの開催を予定していたが、前売りチケットの売れゆきが伸びず、WWEは1月第3週の時点でそのロケーションを1万6000人収容のロサンゼルス・スポーツ・アリーナに変更した。
ウォリアーの“降板”とホーガンの“復帰”はもちろんビンスの選択。そして、ある大きな問題がWWEに忍び寄っていた――。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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