スポーツ

ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード17=B・J・スタッドの証言――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第170回

――病気やケガの治療以外の目的、つまりアスリートがパフォーマンス向上のためにステロイドを使用すること、またそういった目的のために医師が処方せんを書く行為はすべてフェロニー(重罪)です。 「ザホリアン医師がやっていたことが犯罪だった、という認識はありません。わたしが現役だった80年代は、医師がステロイドの処方せんを書くことに問題はなかった。彼(ザホリアン医師)はいい仕事をしてくれたと思います。当時、ステロイドはわたしたちの仕事の一部分でした」 ――ステロイドの使用が仕事の一環だった? 「しかし、(ステロイドを)使いたくないという選手に強制的に投与されることはありませんでした。使用はあくまでも選手個人のフリーウィル(自由意思)です。わたしはわたし自身のパフォーマンス・レベルを維持するために使っていました」  オシェー検事が「先月(1994年6月)、マクマホンを告訴しましたね」と確認すると、スタッドはこれを認めた。ホジキン病とステロイドの副作用の医学的関係を解明するため、スタッドはタイタン・スポーツ社を相手どり民事訴訟を起こしていた。(つづく)
斎藤文彦

斎藤文彦

※この連載は月~金で毎日更新されます 文/斎藤文彦 イラスト/おはつ ※斎藤文彦さんへの質問メールは、こちら(https://nikkan-spa.jp/inquiry)に! 件名に「フミ斎藤のプロレス講座」と書いたうえで、お送りください。
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