軟弱な男たちに夢も希望も見いだせない色ボケOL
―[変態という生き方のツラさ]―
筆者テポドンが、13年の編集キャリアのなかで出会ってきた、驚くべき“変態”たちの生き様をリポートする
◆夢は24時間マラソンセックス――軟弱な男たちに夢も希望も見いだせない色ボケOL
なにも変態は男だけではない。女だって立派な変態がいる。木下さん(仮名・30歳・女性)は自らをニンフォマニア(色情症)だという。
「Hは好きな方だったんですが、25歳くらいからものすごく性欲が高くなってきたんです」
木下さんによれば、普段はどうと言うことはないのだが、一度スイッチが入ると満足するまで自慰に耽り続けたり、男性を求め続けてしまうと言う。
「性欲の防波堤が決壊すると、一日中オナニーしたりしますね。今は彼氏がいないんですが、昨年まで付き合ってた彼氏はあたしが求め続けることがイヤで別れたんだと思います。最近はH友達が3人いて、ローテーションを組んで会ったりしてます。でも、そのうちの一人がちょっと本気になり始めてて、『付き合ってほしい』とか言い始めて面倒くさいんですよね。結婚したいけど、こういうあたしの変態な部分を知ってる人とやってけるワケがないと思うんですよ」
いや、むしろ、知っててくれた方がイイような気がするんだが……。
「でも、結婚したら浮気はダメじゃないですか。3人のH友達だって、せいぜい2~3回が限界。それをローテーションで回すから、あたしの性欲は解消されるんだから、24時間戦える強い男に会いたいんですよ〜。だから、あたしからすればH友達は一人だと草食男子。3人いるからようやく肉食男子なんです」
草食男子の意味が違ってるような気がするんだが……。
そんな木下さんに悩みを聞いてみた。
「最近の悩みはオナニーしすぎてクリトリスが腫れちゃったり、ゴムを付けてHするから中のとこがゴム擦れして痛いんですよね」
と、まるで風俗嬢の悩み相談のようだった。
木下さんの悩みが解消される日は来るのだろうか。
ここに登場した方だけでなく、オムツが欠かせなくなってしまったアナルマニアなどの話も興味深かったが、汚いので割愛させていただくことに。ほかにも「クサマン愛好家」や「フィストファックマニア」、「窒息プレイ好き」、「唾液フェチ」などの変態たちに会ってきた。彼らの多くは常に「違法ではないが、人の道に外れているのでは……」という自虐の念に苛まれており、「趣味を貫徹するためにストイックなまでの生き方」を選択していることも大きな共通点だ。開き直って自らの嗜好と向き合えるようになるには時間と経験。そして最も大きな壁はカネだ。変態をやってくのもツライんである。
取材・文/テポドン イラスト/石井匤人
― 変態という生き方のツラさ【4】 ―
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