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「プロレスラーという夢をまだ追い続けている」全日本プロレス最年少三冠王者・宮原健斗【最強レスラー数珠つなぎ vol.2】

――いまはどんなトレーニングをされていますか。 宮原:他の選手と変わらないことです。自重トレーニングだったり、ウェイトトレーニングだったり、スパーリングだったり、走り込みだったり。まんべんなくやっています。 ――メンタル面でのトレーニングもされていますか。 宮原:イメージは大事にします。イメージに向かって体を動かす感じですね。自分が行きたい場所とか、動きの場所をイメージします。リング上だけでなく、こういうポジションに行きたいとか、プロレス界での夢とか、全部を含めてですね。 ――こだわりや、譲れないことは? 宮原:自分のプライドを持って、入場からお客さんに見せるということは意識しています。幕を開けた瞬間に自分のピークというか、スイッチをトップギアに持っていっている部分はあります。そこから表に出る人間になる感じがしますね。 ――「強さとはなにか」をテーマにしている連載なのですが、強さとはなんだと思いますか。 宮原:プライドじゃないでしょうか。人それぞれ、いろんな強さがあると思うんですよ。見た目なのか、内側の問題なのか。ある人が弱いと言っても、違う人が強いと言うこともあるし。そういう中で、自分自身がプライドを持ってブレないことだと思います。僕自身のことを強いと思ったことは、あまりないですね。進化の途中ですから。まだまだ終着駅には着いていないです。 ――どこまで進化したい? 宮原:身なりもそうですし、もっとカッコよくなりたいです。カリスマって、人ごみの中でもその人が現れた瞬間、場の雰囲気が変わるじゃないですか。その人がだれだか知らなくても。その域までいきたいですよね。いまはまだ千分の一です。 ――これから全日本プロレスをどうしていきたいですか。 宮原:認知度をもっともっと上げていきたいです。全日本プロレスという名前は変わっていないですけど、中身がころころ変わっているので。地方にプロモーションに行くと、馬場猪木という名前がいまだに出るんですよ。力道山まで出てくるとお手上げです。街頭テレビなんて言われると、もういいやと思いますけど(笑)。そういう人たちにもう一度プロレスを見てもらうきっかけ作りをしていきたいですね。 ――では、次の最強レスラーを指名していただけますか。 宮原:宮原健斗で。 ――(笑)。それはそうだと思うのですが、敢えてご自分以外でお願いします。 宮原:じゃあ、同じユニットのジェイク・リー選手を。 ――それは同じユニットだから……? ジェイク選手のどんなところが強いと思われますか? 宮原:身長が高くて、ルックスがいい。あと若さもある。表現者にとって、見た目は大事です。とくに身長が高いのは、プロレスラーにとって武器ですよ。お客さんになにかを伝える第一印象として、強いと思います。 ――ありがとうございました。11月の両国国技館大会、楽しみにしています。 宮原健斗は掴みどころがない。ドライかと思えば、時折、熱い思いを見せる。ポジティブの権化のようでいて、ネガティブな発言もする。ナルシストに見えて、謙虚。ひとつ一貫しているのは、飽くなき向上心だろう。最年少三冠王者になり、名実ともに全日本プロレスのエースとなったいまでも、自分は千分の一にも達していないという。上へ、上へ、と向かっていく宮原が、今後どのようなレスラーになるのか。全日本プロレスをどこまで盛り上げるのか。楽しみでならない。 <取材・文/尾崎ムギ子 撮影/安井信介> 【PROFILE】 宮原健斗(みやはらけんと)/全日本プロレス所属。1989年2月27日、福岡県福岡市生まれ。高校卒業後、佐々木健介主宰・健介オフィスに入門。2013年にフリーとなり、全日本プロレス、NOAHに出場。2014年1月、全日本プロレスに入団し、2016年2月、史上最年少で三冠ヘビー級王座を奪還。現在、V5。Twitter:@KentoMiyahara ■全日本プロレス・公式サイト:http://www.all-japan.co.jp/
尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko
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■【カーベル presents 全日本プロレス in 両国国技館】 東京・両国国技館

【開催日】2016年11月27日(日)

【開場時間】13時30分

【開始時間】15時00分





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