更新日:2022年08月07日 19:01
スポーツ

「プロレスラーという夢をまだ追い続けている」全日本プロレス最年少三冠王者・宮原健斗【最強レスラー数珠つなぎ vol.2】

――全日本プロレス、かなり盛り上がっています。以前はガラガラだと聞いていたのが、いまは常にフルハウスに近いような印象があります。 宮原:まだまだですよ。11月に両国国技館も控えていますし。今年の全日本プロレスはそこに向かっているので、宮原健斗としても、どういうものを持ってその日に臨めるかが始まっています。両国はとにかく大きいですし、世間に届かせたい。プロレス界に対しても勝負だと思っています。 ――盛り上がりの要因として、会社はどんな戦略があったのでしょうか。 宮原:人それぞれポジションがあると思うんですよね。僕がやるべきことは、会場を盛り上げることなので、僕は僕自身のスキルアップに集中しています。大きいものを見ないで、僕自身がスキルアップをすれば自然と会社も盛り上がると思うんです。技術だけでなく、表現者としてスキルアップしたいですね。 ――表現者というと? 宮原:いろんなエンターテイメントを見て学ぶんですけど。歌手のかただったら、歌声で何かを伝えるじゃないですか。僕は体を使って、リングの上で何かを伝えたいんです。インタビューでプロレス観を語るとかではなく(笑)。 ――なるほど(笑)。参考にしているエンターテイメントは? 宮原:歌手のかたの表情を見るのが好きです。お客さんを見る目線とか。あとは前にシルク・ドゥ・ソレイユを見に行ったんですけど、隙がないですよね。開演の30分くらい前から、盛り上げる体勢が出来ている。お金を頂いているからにはお客さんに満足してもらって帰すということに関しては、ジャンルは関係ないと思います。 ――今年2月に三冠王者になられて、変わったことは? 宮原:自分としてはあんまり変わっていないんですよ。ただ、周りの目が変わったんじゃないかなと。覚悟とか責任感とか、周りの目が強くなったと同時に、僕も意識としては強くなっていると思います。 ――以前はそこまで目立つ選手ではなかったと聞きます。 宮原:なんとなく出来る選手でしたね。客観的に見ると、そつなくこなしている選手だったと思います。 ――いつ頃からエースと呼ばれるようになったんですか? 宮原:呼ばれていないですよ、まだ(笑)。自称“ポジティブ・進化形”ですから。僕はなんでも自分発信なので、まだまだ世間は認めていません。 ――成長速度が速い、とご自分でもおっしゃっていますが。 宮原:自分でしか言ってないです(笑)。言ったことに対して、追いつこうとしています。「俺はスピードが速いんだ」と自分に言い聞かせて、その言霊に追いついていくというのが僕のやり方です。
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尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko

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■【カーベル presents 全日本プロレス in 両国国技館】 東京・両国国技館

【開催日】2016年11月27日(日)

【開場時間】13時30分

【開始時間】15時00分
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