「プロレスラーという夢をまだ追い続けている」全日本プロレス最年少三冠王者・宮原健斗【最強レスラー数珠つなぎ vol.2】
――スランプはありましたか。
宮原:全日本に上がる前は、もどかしさがいっぱいありました。フリーになったとき、試合数がすごく少なかったので、モチベーションを保つのが大変でしたね。プロレスラーは試合をしてナンボだなと、そのとき思いました。いくら練習をしても披露する場所がないと、なんのために練習をしているのか疑問に感じてきて、練習に対するモチベーションがなくなっていって。悪循環ですよね。
――どう乗り越えたのでしょうか。
宮原:敢えて考えずに練習に打ち込んでいたら、全日本から救いの手が伸びた感じです。だから全日本には恩義も感じているんですよ。けっこういい奴ですよね(笑)。
――プロレスラーになりたいと思ったのはいつ頃ですか。
宮原:小学校3年生くらいのときです。父親がプロレス好きで、その影響ですね。小学校の卒業文集にも、将来の夢はプロレスラーと書いていました。
――子供の頃、やっていたスポーツは?
宮原:中学時代は野球、高校時代は柔道です。大会で優勝したとかは、まったくないんですよ。プロレスラーになるための、体作りのためにやっていました。運動神経は普通でしたね。体も細くて、身長は少し大きいくらいで。
――高校卒業後、健介オフィスに入門されました。健介オフィスを選んだのはなぜですか。
宮原:全日本やNOAHと迷ったんですけど、フィーリングです。フィーリングとかタイミングを大事にしているので。高校在学中に受けて、一度落ちているんです。それでもう一回受けなきゃというのがあったんですよね。固い考えで、他に行くっていう選択肢が自分の中でなくなったんです。
――かなり厳しい団体だと聞きますが、トレーニングはいかがでしたか。スクワット千回やったとか。
宮原:それはプロレスの練習生として当たり前だと思いますよ。メジャーと呼ばれる団体だったら当然のことだと思います。周りは厳しいって言いますけど、僕はとくにそういう意識はなかったですね。
尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko
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■【カーベル presents 全日本プロレス in 両国国技館】 東京・両国国技館
【開催日】2016年11月27日(日)
【開場時間】13時30分
【開始時間】15時00分
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