白使インタビューPART1「観客を相手に闘っている」――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第204回(1995年編)
――ことしの1月から正式にWWEの全米ツアーに合流したわけですが。
「デビュー戦の相手は123キッドで、そのあとは中堅どころですか。とにかくブレット・ハートと試合がしたかったのですが、それがようやく実現したのが5月に入ってからでした。いったいいつになったら彼と闘えるのか、そればかり考えていましたね」
――“ヒットマン”ブレット・ハートはどんなレスラーなんですか。
「攻めても攻めても、攻めさせられている、という感じですか。いくら攻めても、あくまでも向こうが試合をコントロールしているという感覚がつきまとう、というんでしょうか。ああいう感覚は初めてでしたね。懐が深い、というんですか。お釈迦様の手のひらで遊ばれちゃった、というのでしょうか。これがキャリアの差なのかな、というものをすごく感じました。こっちは試合をやってる最中に息があがってしまって、バテバテになってふらふらしながらドレッシングルームに帰ってきたのに、彼はケロッとしてそのへんを歩いていました」
――体はそれほど大きくないですよね。
「身長はわたしよりちょっと高いくらい。体重だってそんなに変わりません。レスラーとしての中身では雲泥の差があることを痛感しました。これからどのくらい彼に近づいていけるか、というのがわたしの課題というか、目標ですね。この人には勝てない、と思いました。ほんとうに、まだいちども勝っていませんし」(PART2につづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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