一人の女のために「人狼オフ会」が崩壊…なぜクラッシュを防げなかったのか【サークルクラッシュ事件ファイル②】
【村口の場合】
村口はオフ会の主催者で、純粋に人狼が好きなのでこのオフ会を主催していた。加奈子は村口がオフ会の責任者であったことを口実に、小田嶋に言い寄られた件を相談していた。また、加奈子はそれだけでなく、足立や飯田についても「自分に強引に言い寄ってくる人」として村口に相談していた。
「村口さん、私は純粋に人狼を楽しみたいだけなのになんでこんなことになっちゃうんでしょうか……」
「加奈子ちゃんは優しすぎるんだよ。その、誰にでも優しくするのは、やめなよ」
「いや、みんな人狼が好きで来てるだけで根は悪い人じゃないと思うんです!」
「加奈子ちゃん、僕はオフの主催者として君を守るよ。君が望むならみんな追い出すことだって可能なわけだし……」
【飯田の場合】
飯田は30代の社会人だった。しかし学生時代は友人も少なく、歳を重ねてから人狼オフ会に参加している「青春取り戻し系」だった。飯田は加奈子に小田嶋に言い寄られた件で相談されて頼られ、舞い上がっていた。加奈子の家庭環境のことも聞き、加奈子を「救おう」と考えたのだった。
飯田は自ら加奈子をご飯に誘っては常に奢り、プレゼントまでした。加奈子にもさすがに罪悪感があり、飯田がお金を出すことを断ってはいた。しかし、飯田は貢ぐような気持ちで強引に加奈子に対してお金を出した。
それを繰り返しているうちに加奈子もお金を出されることに対して慣れてしまった。加奈子には別にお金がないわけではなかったのだが、飯田は言わばお金を出すことしか自分の価値を表現する手段がなかったのだ。
加奈子は飯田にだけは彼氏の仲元の存在を話していた。「仲元とは現在上手くいってなくて別れたい」という愚痴を飯田に対してこぼしていた。
「私の彼氏って子どもっぽくて頼りないんですよね。飯田さんみたいな大人の男性がやっぱり素敵です」
恋愛経験もロクにないまま歳を重ねた飯田にとっては加奈子のように言ってくれる女の子は初めてで、完全に舞い上がってしまった。そして、
「加奈子ちゃん、僕と結婚しよう」
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