一人の女のために「人狼オフ会」が崩壊…なぜクラッシュを防げなかったのか【サークルクラッシュ事件ファイル②】
2013年3月18日(日)
人狼オフ会から小田嶋は排除されたものの、この日の人狼はおかしかった。個人的な関係が人狼ゲームのプレイに持ち込まれる始末で、加奈子は変に生かされた。足立たちは加奈子という「狼」を助ける「リアル狂人」(役職「狂人」のような振る舞いを素でやってしまうこと)になってしまった。
そして、足立は加奈子の前で余計に図に乗り、いつも以上に初心者に対して暴言を吐いた。それに村口は黙ってはいなかった。
「スタンドさん、いい加減にしてくれ!」
「は? なんだてめえ」
……この日、足立と村口は大喧嘩した。険悪な空気で食事などもないまま、この日のオフ会は解散した。
あとの流れは推して知るべし。Twitter上で村口は足立を攻撃し、足立も応戦。結局その後、村口主催の人狼オフ会が開かれることはなかった。
加奈子はと言うと、男たちから承認を得ているうちは良かったが、男たちの理想通りに振る舞っているうちに男たちはどんどん加熱。同時に複数人を相手にしている加奈子はそれに応えられる気力もなく、結局面倒になってしまった。そしてまた加奈子はアカウントを消して、ネットの海へと消えていったのだった。
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いかがだっただろうか。今回の事例では、加奈子は女性に対して誰彼構わず特攻する小田嶋に言い寄られ、それに関する相談をトリガーに、足立、村口、飯田が一気にクラッシャられた。そして、足立とのケンカで主催者の村口がヤケを起こし、人狼オフ会はクラッシュした。
なるほど、この経過だけを見れば、問題のある人間がいっぱいいることは分かる。しかし、クラッシュの本当の原因はそこなのだろうか? 前回の事例と比較することで、何が問題だったのかを再度分析しよう。
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