更新日:2022年08月14日 11:31
エンタメ

大本命は「銀シャリ」か? 今夜決着「M-1」をユウキロックが徹底解説

⑤スリムクラブ
スリムクラブ

スリムクラブ(2005年結成/よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属)

 2大会ぶり2回目の決勝進出、「最後のM-1」と言われた2010年、第10回大会で大ブレイクを果たしたボケ担当真栄田君とツッコミ担当内間君の沖縄出身コンビ。「『M-1』はボケ数を競う競技ではない」とばかりにスローテンポで味を醸し出す2人のやり取りは未だに色褪せることがない。ただし、2人の漫才の手法自体は観客も審査員もわかっているはずである。だからこその上積みは期待されるところだろう。前の出番である「銀シャリ」橋本君のセンスあるツッコミ台詞に対して、真栄田君のセンスあるボケ台詞が比較対象となる。そこを凌駕すれば高得点は期待できる。あと、真栄田君のボケに対して、内間君は一言返すのだが、笑う観客をどの程度まで引っぱるのか? この絶妙の「間」がスリムクラブの生命線であり、命運は内間君が握っている。 ⑥ハライチ
ハライチ

ハライチ(2005年結成/ワタナベエンターテインメント)

 4大会連続4回目出場。ボケ担当岩井君とツッコミ担当澤部君による幼馴染コンビであり、すでにお茶の間でも大人気のコンビである。今大会出場コンビの中で最多出場である2人は、「ボケに乗っていく」という手法が認知されすぎたためか、前回大会では漫才コントを「ハライチ」風にアレンジしてみたものの審査員にハマらず最下位に沈む。それでも今回きっちり決勝に残ってくる所は大したもの。出番順の「銀シャリ」、「スリムクラブ」、「ハライチ」と続く「M-1」常連組の流れ、橋本君、真栄田君の「センス」に、澤部君は「ノリ」でどう太刀打ちするのかが見もの。すべてを飲み込んでしまい高得点もありえるだろう。そして、淡々とボケを言い続ける岩井君が変化を見せた時、新たな「ハライチ」のページがめくられることだろう。それを今大会に期待したい。
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実力派の「スーパーマラドーナ」、キングオブコント常連の「さらば青春の光」
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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