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覚せい剤密輸業者が語る裏手口「シャブは溶かして隠すのが一番です」

 主に組織ぐるみでの中国からの覚せい剤の密輸に詳しいA氏。その密輸方法について聞くと、中国からの大量の密輸は「溶かすのが一番」だという。 今の主流は、やっぱり溶かしての密輸。しかし、さっきお話したスーツケースにコーティングする手法は不自然なほどケースが重くなるんです。だからあっちの税関で怪しまれたら終わり。そこで今度は中身が空の銅像の中にモノを流し込むっていうパターンが開発されました。こうすればあまりバレない。なんせ銅像自体はもともと重いものだし、そこまで勘ぐられないからです。量もがっつりいけるし、なかなかうまいやり方だと思いますよ」  こうした溶かして密輸する覚せい剤の取引量は膨大なものになる。いま、日本で流通されている一般的な覚せい剤の末端価格は1グラム3万円程度。組織レベルの犯行となると、動く額も大きくなるのは想像に難くない。 「こういうバイトを引き受けるヤツは、それなりに報酬が高いので、もう人生イチかバチかに賭けるっていうような奴らなので、少ないですが確実にいます。中国では密輸が見つかると死刑ですが、失うものが何もない人間にはリスクを犯す価値が十分あるのでしょう」  A氏の言うとおり、中国での薬物犯罪にはかなり厳しい量刑が待ってる。覚せい剤の密輸は死刑になるのが一般的で、仮に日本で見つかった場合でも無期懲役は確実。報酬は確かに破格だが、率先してやりたがる人間は組織に関係している者でも一部だ。  悲しい現実だが需要があるからこその供給である。このような薬物密輸が行われない社会になる事を切に願うばかりだ。 <取材・文/小畑マト>
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