覚せい剤密輸業者が語る裏手口「シャブは溶かして隠すのが一番です」
2016年は覚せい剤や大麻など、有名人の薬物使用による逮捕が目立った年だった。ASKA、清原の名前を出すまでもなく、我が国での覚せい剤使用者は有名人を含めて後を絶たないのが現実である。
では、肝心のクスリはどのように流通しているのか。薬物使用者はバイヤーから入手していることは言うまでもないが、それらのタネのルーツを探ると、そこには組織ぐるみで薬物を密輸する悪人たちの最新の知恵と技術が導入されていた。
たとえば覚せい剤。過去、組織ぐるみの覚せい剤の売買に関わり、自身も覚せい剤使用者であったA氏(男性・20代)に、今年の覚せい剤密輸の最新事情を聞いた。
「一口で密輸と言っても色々あります。個人レベルならば正露丸の中にパケごと入れたり、膣の中に入れたりと税関をかいくぐって日本国内に持ち込む方法もありますが、組織レベルのシノギとなれば、より大胆な手法になります。たとえば、直接シャブのガンゴロ(覚せい剤の塊)を密封加工したお菓子の箱にびっしり詰めて運ぶ方法もあれば、覚せい剤を液体状に溶かしてスーツケースの内側にコーティングするように貼り付けて運ぶパターンまでいろいろです。一つの方法がめくれれば(バレて捕まれば)また次の手…という風に進化していく。今年は清原が逮捕されて注目されましたが、相変わらずイタチゴッコが続いていますね」

覚せい剤はこうして密輸される
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