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入居者の病死で“事故物件サイト”に乗せられ大迷惑…アパート大家の嘆き

 インターネットが身近となった現代では、自分の住んでいる物件が“事故物件”(過去に居住者が何らかの理由で死去している物件)なのか簡単に調べることができる。  情報の信憑性は定かではないが、数多くのまとめ記事やサイトが存在している。引っ越しの際などに住所を検索し、自殺や事件などが起きた“いわくつきの物件”であるか調べる人も多いだろう。  しかし、アパートやビルを管理する「大家」側からすると事故物件サイトは迷惑千万であるという。都内の中古アパートオーナーである瀬川学さん(52歳・仮名)が、こうした事故物件サイトについて「たまったもんじゃないですよ」と憤る。
嘆き

画像はイメージです(以下同)

居住者の病死で“事故物件”扱いに…

「私がアパートを管理するようになったのは、父親から2007年頃にアパートを引き継いでからになりますからもう10年ほど経ちます。管理を始めて2年経った冬頃に、ある部屋の居住者が病気で亡くなられていました。その際には警察を呼んで特殊清掃業者を派遣したり、もうてんてこ舞いでしたよ」  瀬川さんのアパートでは、過去に居住者が病死していた部屋があった。特殊清掃業者を派遣し、今では居住に問題ない状態だという。後処理もスムーズに終わり、新たな居住者も見つかった。だが、その居住者が2年程で退去してからというもの、その部屋に新たな入居希望者が現れることはなかったのだ。 「ウチは中古ながらも立地は駅近で、近くにコンビニや商業施設もあるんです。なので、入居希望者は少なくないんですがその“病死”が発見された屋号だけは入居者が決まらないんです。おかしいなーと思っていたら、アパートの管理会社の人間から電話がかかってきまして、『○○室が事故物件サイトに掲載されています』と連絡が入ったんです」  瀬川さんが聞かされたサイトを確認すると、自殺や事件ではなかったにも関わらず、管理しているアパートに事故物件の目印となるマークが付けられていたのだった……。
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「家賃を下げないと、入居者が付かないかもしれません」
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