爆走するストーンコールド―追走するロック――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第276回(1998年編)
PPVの翌日、12.8“ロウ”メイン州ポートランド大会では、ビンスがストーンコールドからIC王座をはく奪し、メイビアを新チャンピオンに認定した。メイビアがヒールとベビーフェースのちょうど中間あたりに立つ、きわめて特異なテイストのスーパースターとしての道を歩むようになったのはこのあたりからだった。
メイビアは“ザ・ベスト・デーム・インターコンチネンタル・チャンピオンThe Best Damn Intercontinental Champion”なるキャッチフレーズをひねり出し、WWEの“ナンバー2”のポジションを主張しはじめた。
ヒール軍団NOD(ネイション・オブ・ドミネーション=ファルーク&メイビア&ディーロ・ブラウン)のリーダー的存在となったメイビアは、ビジュアル面ではすでにザ・ロックに変身しつつあった。
ビンス・オーナーは年内最後のTVテーピング、12.29“ロウ”ユニオンデール大会で「WWEとドン・キング・プロモーションがネゴシエーション中」であることを発表。プロボクシングの元世界統一ヘビー級王者マイク・タイソンの“試合出場”に関する契約交渉がすすめられていることを正式にアナウンスした。
1998年のPPV第1弾は真冬のスーパーイベント、1.18“ロイヤルランブル”サンノゼ大会。ダブル・メインイベントには毎年恒例の30選手出場・時間差式変則バトルロイヤルとショーン対アンダーテイカーの“棺おけマッチ”の2試合がラインナップされた。ミレニアムの主役たちが顔をそろえはじめた。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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