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酒を飲んでいいのは男だけ!? 「女人禁制居酒屋」の昭和映画のような世界観

兵六(神保町)

兵六 かと思えば、「かつては女人禁制、やがて男性同伴ならオッケーとなり、現在は女性単独でもOKに」と、緩やかに変わっていったパターンの飲み屋もあるようだ。  神保町は三省堂付近の裏路地にあるこのお店は、知る人ぞ知る神保町の大人の呑み屋らしく、コの字型のカウンター席のほかにテーブル席が二つあり、入店時は八割ほどの席が埋まっていた。  常連さんに気遣ってもらいながらカウンターの隅に身をうずめ、NHKの近田雄一アナ似の、いかにも人の良さそうな三代目ご主人に今回来店した理由を述べた。「全然、女人禁制なんてことないですよ。初代のご主人は男でも緊張するようなコワイ人だったらしいんですけどね」  店内には女性の姿もあるが男女比的には9:1くらい。所縁のある昭和の文人の達筆や魯迅の肖像などが飾られていて、程よい格式の高さがありながらも肩は凝らない。不思議と心が安らぐ空間だった。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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