酒を飲んでいいのは男だけ!? 「女人禁制居酒屋」の昭和映画のような世界観
男性の中で、たまたまレディースデーに映画館に行ってしまったことはあるだろうか? 時間も劇場も作品も同じなのに、結果として女性よりも高い料金を払わなければならない制度に不公平感を感じた男性もいるかもしれない。
ほかにも、女性の利用料金を割安に設定している企業は少なくない。居酒屋、映画、カラオケ、ゴルフ……気づけば日本企業は「レディースデー」や「女子会割」といった消費に旺盛な女性を囲い込むことに必死になっている。
女性限定の割引やサービスの根底には、女性のほうが総じてバーゲンや安売りセールに敏感に反応しやすいという傾向や、限定割引を機に友達を誘う傾向が男性より高いといった理由があるという。結局、割引などで“女性限定”ばかりが増えているのは、企業側にとって単に利益が見込めるからであり、決して男女差別なんかではないらしい。
その一方で、男性しか入れない制度を設ける居酒屋が少ないながらも存在していることをご存知だろうか。そこは昭和の映画に出てきそうなタバコの煙が充満する男たちの楽園であり、女性が「入れない店」というより女性が「入りたくない店」といったほうが正しいのかもしれない。
本記事では、そんな日本男児にはとっておきの憩いの場となるであろう“女人禁制居酒屋”をまとめてみた。
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国立駅から徒歩1分ほどのところにある老舗もつ焼き屋。老舗にしては、打放コンクリートのちょっと無味乾燥すぎる店構えだが、現在の店舗は道路工事の影響で昨年3月に移転してリニューアルオープンしたものらしい。
「平日は男性のみ」「お酒を飲まない人はお断り」といったルールが存在しているというこちらのお店。そんな独自ルールを敷くだけに、当初は常連客と一緒になって一見の客の一挙手一投足を注意してくるような、落ち着かない飲み屋かと想像していた。
しかし、実際は一人で黙々と飲んでいるお客さんが多く、ご主人や従業員も付かず離れずの程よい距離感で、信じられないくらい居心地が良い。
店内はコの字型のカウンターで、入店した18時前には席は半分ほどすでに埋まっていた。カウンターの中には煮込みの大鍋や焼き台などが見え、典型的なオヤジ酒場といった雰囲気。串焼きはしっかりとした味付けのタレと新鮮なモツの旨みが感じられるし、煮込みも柔らかく美味しい。常連らしき客同士が咲かせていた野球談義も耳に心地よいBGMで、このお店の空気感で飲んだ熱燗やビールの沁み渡るような味わいは、中毒性がありそうだ。客が去ってもすぐに別の客がやってくるという具合で、その愛されぶりが伺える。
どうやら平日が男性限定なのは、サラリーマンの憩いの場を謳っているからだそうで、土曜日なら女性も利用できるようだ。お酒は清酒と瓶ビールのみ。
まっちゃん(国立)
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