「盗みやすいのはバイクのヘルメット、サーフボード、自転車」と語る現役窃盗犯に最新盗難防衛策を聞いた
スーパーやコンビニなどの店舗の商品を狙った万引き犯といえば、最近ではテレビ番組の影響だろうか、高齢者による犯行のイメージを持つ人も多いかもしれない。だが、高齢者の万引き犯が“個人事業主”だとすれば、若者のそれは組織化した“チームプレイ”のビジネス。その規模も、犯行の大胆さも高齢者とは比較にならないものであることをご存知だろうか。
今回、日刊SPA!取材班が話を聞いたのは神奈川を中心に犯行を繰り返す20代の窃盗団。彼らは、在庫の搬入・搬出時や店員の目が行き届きにくい夕方のピーク時間を狙って窃盗を繰り返しているという。盗んだ物品はメルカリやヤフオクに転売しており、完全にビジネスとして窃盗をしていることがわかった。
だが最近、彼らは店舗だけではなく、市民を狙って窃盗を働く機会が増えてきているという。背景にあるのは、店舗や倉庫のセキュリティの強化だ。店舗のどこになにがあるかや、盗難ルートの確保など計画性が求められる大規模な窃盗は近年のセキュリティ強化により難しくなっているという。
では、最近増えているという市民を狙った窃盗とはどのようなものなのか。何が盗まれるのか。犯行グループの一人である中村祐樹氏(仮名・24歳・男性)から最新の窃盗の手口を聞きだした。本記事を参考にして身近な犯罪から身を守っていただきたい。
中村氏が開口一番に「盗みやすくて売りやすい」と語ったのがバイクのヘルメットだ。
「バイクのヘルメットは確実に売れるし、数も集めやすいのでよく狙います。特にアライやショーエイといった高価なブランドのフルフェイスヘルメットは店舗で万引きしようとしてもまず無理。大きいし、そんな簡単に盗っていけるようなモノじゃない。でも、個人の所有物となると管理が一気にずさんになります」
中村氏によると、コンビニや道の駅、温泉施設に停まっているバイクのヘルメットはハンドルにそのまま立てかけてあったり、紐だけが車体に結んであったりするケースが多く、簡単に盗めるという。
「上述した高価なブランドのヘルメットはヤフオクで3万~4万円程度の値がつきます。大型店舗の地下駐車場は、特に根こそぎもっていけますね」
盗難を防ぐためには、ヘルメットをケースに入れて鍵をかけるか、持ち歩くのがよいのだそう。
狙われやすいモノ1:駐輪場のヘルメット…アライ、ショーエイは特に注意
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