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「盗みやすいのはバイクのヘルメット、サーフボード、自転車」と語る現役窃盗犯に最新盗難防衛策を聞いた

狙われやすいモノ2:サーフボード…置き場所に困っても屋外には置くな

 さらに中村氏は海沿いの家に多いあるモノが狙われていると話す。 「藤沢や鎌倉の海沿いの家に多いのですが、サーフボードを玄関に立てかけるのはかなり危険です。窃盗で食っている人間からすると、屋外に置いてあるボードは最高の獲物になります。ブランドや状態にもよりますが、最低でも1枚1万円程度で売買でき、ヘルメットよりも高値がつく。盗まれたくなければ、管理は徹底して損はないでしょう」  盗難防止グッズなどで対応することもできるが、サーフボードは基本的には屋内に保管するのがベストだという。 「特に危険なのが観光地となっている藤沢や鎌倉の海辺の家。観光客が多いので、こっちが盗んでいても、通行人は住民がボードを運んでいると思い込んでくれるのでバレません」  ためしに、日刊SPA!取材班がメルカリに出品されているサーフボードを覗いてみると、10万円以上の値がつくボードがズラリ。サーフボードのセキュリティ強化は今すぐ取り組んだほうがよいだろう。

狙われやすいモノ3:自転車…防犯登録シールがあればOKではない

 自転車と言えば、「チャリパク」という単語もあるように窃盗の王道とも言えるが、中村氏は自転車盗難の手口について改めて話した。 「自転車は盗難が多いので厳重に保管している人が多いと思います。しかし、注意して欲しいのは防犯登録シールはあまり役に立たないということ。あのシールは特殊な方法により簡単に剥がすことができます。防犯シールを完全に取ってしまった場合、例えば警察から職務質問をされても自転車が盗難車だということが判別できません。つまり、窃盗犯は半永久的にその自転車を乗り続けることができます。まあ、実際は転売に流しますが」  自転車を保管する際は付属品とは別に鍵をかけ、自転車が動かない対策をとることが重要だ。何でも個人が売れる時代になったいま、日用品の窃盗リスクは高まるいっぽう。厳重な管理を心がけてほしい。<取材・文/小畑マト>
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