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アイドルのギャランティ未払い問題は泣き寝入りするしかない!?【現役グラドル経営者・手束真知子】

これまでにあったギャランティ未払い事例

手束真知子 その中から酷い事例をいくつか紹介しましょう。 ・アイドルが大人数出ているイベントに出演したのにフリーランスのアイドルだけギャランティが支払われなかった(1.5万円) ・舞台に出演をしてチケット50枚以上売ったのにギャランティを担当している人が逃げてしまい未払いのままになってしまった(約5万円) ・月1回の撮影会に6か月間出演したのにギャランティが1度も支払われなかった(約12万円) ・アイドル業界では名のあるユニットで約1年間ライブやイベント活動をしたのに1円ももらえなかった(約50万円)  同じ仕事をしてもフリーランスの人だけギャランティが支払われなかったということも少なくないようです。共演者のアイドルさんのギャランティは振り込まれたのに自分だけ振り込まれておらず何度も催促の問い合わせをしなければいけなくて……一度のイベント出演が結果的に長期間の大きなストレスを抱えることになってしまうこともあります。  舞台の仕事は稽古期間を含めると約2か月間スケジュールを取られるうえに稽古期間はもちろんギャランティはでませんので、チケットバックや出演料が未払いになるとその後の生活ができなくなる。同様に、撮影会はアイドルの生活の支えなのでギャランティが支払われないと命取りなんです!  どの事例も、担当者と連絡が付かなくてどうすればいいのかわからない状況で訴えるにもギャランティ以上のお金がかかってしまうので、結果泣き寝入りしかないようです。  夢を追いかけているアイドルがトラブルに遭う、そんな話を聞くたびに本当に胸が苦しくなりますね。

ギャランティ未払いの傾向と対策

 では、なぜ未払いは起こるのでしょうか? 私は傾向を調べてみました。それだと、やりとりをしていた担当者とは別に「ギャランティ担当」が存在する場合が多いようです。 「人を介しているぶんやり取りも長くなるし、未払いに遭ってしまってもギャランティ担当者と面識がない」  そんなことになると、どうすればいいのがわからなくなり泣き寝入りするしかなくなってしまう。  その対策としては、まず依頼された時点でギャランティの話をしっかりすることが重要になってきますね。  特にフリーランスの場合は値段・支払方法・請求書や領収書の有無、振り込まれる日にちも確認して、担当者が違うとなればギャランティ担当者の連絡先も教えてもらうことが未払いに遭わないための第一歩でしょう。  事務所に所属している場合はマネージャーや事務所経理の管理になってくるのですが、今はタレントがしっかりしなければいけない時代なのでうかうかしていられません。自分でもしっかり把握できるようにマネージャーと細かく話し合いをするなどして対策を取りたいですね。  基本的なことだと思うのですが、アイドルは夢を追いかけて常に「使ってほしい」「仕事ほしい」「売れたい」と思っているので、お金の話は言えないものなんですよね。
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業界関係者を名乗るこんな人には気を付けよう
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