ミスマガジン2004、SKE48/SDN48の元メンバーという経歴を持ち、今は現役グラビアアイドルとして活動しながら、グラドルたちが働くカフェの経営者でもある手束真知子。そんな“二足のわらじ”をはく彼女だから語れる「フリーランスアイドル論」とは……?
手束真知子
水商売を公表するグラドルが増えている?
グラビアアイドルといえばなんとなくパリピっぽいイケイケなイメージがありますよね。一方、グラドルがファンに見せるのは、スーパーでアルバイトをして食べ物は自炊。地味で地道な生活をしている。といったイメージが多いんです。
隠れて水商売で働くなんてことはよくあることなのですが、ばれたらマイナスなことしかないから絶対に言わないし言えない! それがグラドル界での暗黙の了解だったのですが……。今、あえて水商売を公表するグラドルが増えているんです!
たしかに、ホステスで有名になった名古屋のエンリケさんや北新地の進撃のノアさんのように知名度が上がってテレビに出たり、バーレスク東京のダンサーさんたちが女の子から支持を受けてフォロワー数が多かったりとアイドル以上に注目される場面が多くなっています。でもなぜ、グラドルが水商売を公表するのでしょうか? 今回は銀座のクラブで働いていることを公表しているグラドルホステスの和田真里さんにお話を聞きました。
グラドルホステスの和田真里さん
――水商売を公表しようと思ったきっかけはなんですか?
真里:そうですね……私、普段からあんまりグラドルとしての仕事をしていないので、ファンの方からどうやって生活をしているのか?と聞かれることが多くて、隠すこともできたんですけど、言っちゃってもいいかなって軽い気持ちで。
――なるほど。公表したらファンの方たちはどんな反応でしたか?
真里:ビックリしていました。私そんな華やかなタイプじゃないので。でも皆さん今までと何一つ変わらず応援してくださって本当にありがたいです。
――皆さん優しすぎる! でも、ホステスやってますと公表をして真里さんはどうなりたかったのですか?
真里:具体的なことはないのですが。私学生時代からアイドルが好きでアイドルになりたくても歌も踊りも全然ダメで……自分にアイドルって言葉を使うのには申し訳なくなって。でもグラドルとして脱ぐことはできる!さらにホステスを公表して「脱げるホステス」として認知してもらって地位を築いていきたいなって思ってます。
――脱げるホステス!ありそうでなかったかも?グラドルとホステスを両立するようになった理由は?
真里:理由は簡単で、やはり売れていないのでグラビアの給料だけで生活をするのはとても厳しくて……主な収入源としてホステスを始めました。なので今は両立しか考えられませんし金銭的にも困ることなく楽しくグラドル活動ができています。
――ぶっちゃけ、時給っておいくらですか?
真里:私が働いているクラブは時給ではなく日給なのですが、スタートは3万円でした。勤務時間は20~25時なので5時間。時給換算したら6000円スタートですね。今はもう少し上ですけど。
――すごい!そのくらいもらってたらもう芸能辞めて水商売一本でやろうと思ってきませんか?
真里:私の場合、兵庫の田舎から上京してきたので、せっかくなら自分がやりたいこと全部やりたいなって思ってて。グラドルの仕事も大好きなんですよ。一定の収入を得るために始めたホステスも意外なメリットがあって。いろんな方とお話することで内向的だった私の性格も明るくなったと言われたり、人前で喋ることに自信が持てるようになったんですよね。だからコソコソとホステスを続けるのではなく、堂々と公表してこれが私のキャラですって言っていきたいなって。