更新日:2022年08月30日 23:52
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経験者だからわかる「AKB選抜総選挙」に出馬する人のリアルな心境【現役グラドル経営者・手束真知子】

無名の私が総選挙に出たときの心境

 とはいっても、結果はもちろん選抜(第1回はベスト20までの発表)にかすりもせず。ほかにアピールすることもできずに投票期間中はいろいろな心境を抱えていました。 手束真知子・仲間がライバルになってしまった  これまで仲よく支え合って来たメンバーが、総選挙が始まったその日からライバルになるんです。まずこの状況にとまどいました。ほかのメンバーにファンを獲得しようとする動きを見つけたら気になってしまう。ファンが増えると嫉妬してしまう。無名だからこそ、ひとつの行動1人のファンに一喜一憂してしまうんです。みんながライバルなんだ!頑張らないと!と意気込むと同時に、グループ内で初めて「孤独」を感じました。 ・速報や中間発表のみえない数字へのモヤモヤ  上位のメンバーしか発表されないので自分が今どの順位にいるのかわからない。チャンスがあるのか?ないのか?本当にガチなの?など、自分の見えない数字にモヤモヤしていましたね。自分のファンを信じることだけに集中したいのですが、なかなか気持ちが思うようにはついてきてくれなくて、モヤモヤな日々を過ごしました。 ・選抜になれないだろうという諦め  自分の数字が見えないからこそ「どうせ私はダメなんだ」というマイナス思考に走ってしまうこともありました。選抜に入りたい、頑張りたい、でも無名の私がなれるわけがない。頑張り方がわからない。と、最後のほうはひがみまじりの諦めをしていましたね。 手束真知子・投票してくれた人に申し訳ないという不安  終わりが近づくにつれて「応援してるね」「投票したよ」と言ってくださるファンの方に素直に「ありがとう」と言えなくなりました。「ごめん」という気持ちのほうが大きくなり、声をかけていただくたびに申し訳ない!と思うようになってしまったんです。私はダメだから他のコを応援して!と自暴自棄になることもありましたね。
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無名な私が選抜総選挙を経験して見えたこと
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ミスマガジン2004(原田桜怜名義)、SKE48/SDN48の元メンバー。現在はフリーランスで活動し、秋葉原でお店「発掘!グラドル文化祭」(guradorubunkasai.net)をオープン。店内では水着のグラビアアイドルが♡むぎゅむぎゅ♡してくれるむぎゅパンケーキが名物として発売中。アイドルユニット「グラドル文化祭」のプロデュースもしている。グラビアDVD「待ちこがれて」「mature」。Twitterアカウント「@machi_pie」Instagramアカウント「@machikotezuka

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