あの人はなぜ頑張れるのか? 理想を実現させるのに必要なたった一つのこと【魂が燃えるビジネス】
では、どうすればその矛盾を解消し、自分が理想とする生活に近づけるのか。それには美意識を増大させ、本能的欲求を減少させるしかありません。
美意識は磨くには、まず休日の過ごし方が大切です。美術館、コンサートホール、自然公園、あるいはオシャレな喫茶店。せわしない日常から距離を置いて、自分自身と向き合う時間をつくりましょう。すると、そもそも何をやりたいのか、今の自分はそこに向かっているのがわかってきます。
いま私たちは「どうすればうまくいくのか?」という方法論に囚われ、心の余裕をなくしがちです。理想の実現には継続が不可欠ですが、方法論だけだと自分を信じきれずに、どうしても途中で方針転換してしまいます。あれこれ副業に手を出してしまうのは、その典型です。
では、本能的欲求の方はどうでしょう? 先に書いたようにこちらは「つい○○してしまった」というケースがほとんどです。これはつまり、誰かに欲求を喚起させられている、ということです。
私たちの生活は常にマーケティングをしかけられています。テレビをつければCMが、コンビニに行けば食品と雑誌が、スマホを開けばゲームとポルノが、どこにいても浴びせかけるよう欲求を刺激してきます。
私は食事やアルコール、セックスやゲームといった欲求が悪いとは思いません。東大生もゲームで遊ぶし、スタイルをキープしている女性もケーキを食べます。しかし、それがその人の理想を脅かしたりはしません。こうした機会や時間は、ほどほどに調整する必要があります。
私たちは本能的欲求に流された時に後悔するばかりです。「また食べてしまった」「また飲んでしまった」「また遊びほうけてしまった」。しかし、そうした後悔は何の足しにもなりません。必要なのは反省と行動修正です。
美意識を磨いていても最初のうちは、目に見える効果はないかもしれません。しかしコツコツと続けていれば、その暮らしから「自分はこうするんだ」というスタイルが生まれてきます。その時、あなたは他の誰かから「どうしてそんなに頑張れるの?」と尋ねられる立場になっているでしょう。そして、それこそが「頑張れる人たちが当たり前に頑張れる理由」なのです。
【佐々木】
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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