雑学

断捨離は必要?その効果をマジメに検証してみた<魂が燃えるビジネス>

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるビジネス」とは何か? そのヒントをつづった連載第1回

断捨離が流行るワケ


汚部屋 数年前から流行している断捨離。部屋の片づけや人間関係の整理など生活全般について、「断つ」「捨てる」「離れる」の3つで調和を目指すライフスタイルです。

 資本主義にどっぷり浸かって生活していると、「たくさんお金を稼いで、なんでも買える人生が幸せだ」と思い込みがちです。テレビでセレブの生活が紹介されていて、「いいなぁ」と羨ましくなった経験は誰にでもあると思います。しかしふと我に返り、「本当にそれで幸せになれるのか?」と疑問が浮かぶことも珍しくありません。

 実際にハリウッドセレブに関する報道を見ていると、華やかな一方で大きな苦しみを抱えていたりします。本当に幸せならば、何十億というお金を稼いでいるにもかかわらず、自己破産するような生活は送らないでしょう。お金や物は大切ですが、多ければ多いほど幸せという訳ではありません。

 だからこそ成功法や自己啓発法では、増やすことではなく減らすことに着目した手法がたくさんあります。それは日本だけに限らず、たとえば翻訳本だとドイツの『すべては「単純に!」でうまくいく!』が有名です。

 そうした減らす系の成功法のなかでも、断捨離は仏教的な響きの語感も相まって特に有名です。書店や電車の中吊り広告で見かけたことがあるかもしれません。そこで気になるのは、その効果です。

 断捨離のキャッチコピーや見出しを読むと、「宝くじが当たった」「夫が昇進した」「恋人ができた」といったわかりやすい効果が謳われています。

 もちろん、私たちがこれを鵜呑みにすることはありません。「掃除」と「夫の昇進」には因果関係がないからです。合理的でないものを人間は受け入れません。

 しかし、だからといって効果がないわけではなりません。片付けや掃除はむしろ積極的に行うべきです。部屋は散らかっているより、整理整頓されている方が快適です。そんなことは誰かに指摘されなくても、わかっています。それなのに実行できないのは、その効果が直接的ではなく間接的だからです。

 物事の大前提として、新しい物や新しい習慣を取り入れるには、先に古い物や古い習慣を捨てなくてはなりません。ドリンクバーでオレンジジュースを飲んでいて次にコーラが飲みたくなったら、まずグラスにあるオレンジジュースをどうにかしなくてはなりません。これは人間の生活全般にも通じます。

 あなたを取り囲むヒト、モノ、コト。そのすべてに許容量があります。付き合う人間が多すぎれば、新しい人間関係は生まれません。部屋が散らかっていると、理想のインテリアになりません。毎晩のように飲み会が入っていたら、自己成長の時間は作れません。

 私たちが変われない一番の理由は「計画倒れ」です。色々考えても、結局なにもやりません。頭の中で目標を設定しても、細かく計画を作っても、現実の暮らしがいっぱいいっぱいだとそれにかき消されてしまいます。だからこそ、まず片付けや掃除、人間関係の整理が必要になります。片付けを物質に限らず、人間関係を含めた生活全般に拡張したところに、断捨離を考案した山下英子さんのセンスがうかがえます。

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脱皮なくして成長はない

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