更新日:2022年03月21日 22:57
仕事

平野歩夢に学ぶ「怒り」をモチベ―ションに変える方法

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第278回
怒り

写真はイメージです

モチベーション不足は誰もが抱える悩み

「頑張りたいけれど頑張れない」 「新しいことに挑戦しても、いつも長続きしない」  こうしたモチベーション不足は、誰もが抱える悩みです。世の中には「これが終わったら、○○してもいい」といった報酬約束型のモチベーション法も広まっていますが、その効果は残念ながら限定的です。  たとえば、「この仕事が終わったら甘いものを食べてもいい」と自分に約束しても、仕事が終わらないで甘いものを食べることもできてしまいます。実際にこうした経験をして、「自分はなんて意思力が弱いのだろう」と余計に落ち込んだことがある人も多いと思います。

平野歩夢に学ぶ

 そこで今回は根本的なモチベーションを作り出し、数ヶ月や数年単位の長期間にわたってキープできる方法を解説します。この方法を知ることで、仕事やプライベートで自分が望む結果を出すために、へこたれずに努力を続けられるようになります。ぜひ参考にしてください。  モチベーションを上げるために参考になるのは、スノーボーダーの平野歩夢選手です。彼は北京オリンピック、スノーボード・男子ハーフパイプで金メダルを獲得しました。つまり、そのために何年も努力を続けてきたということです。そのことを証明するエピソードが、北京オリンピックの期間中にも存在します。  北京オリンピック男子ハーフパイプ決勝で、平野選手は最高難度の大技「トリプルコーク1440」を成功させ、それが金メダル獲得の決定打になりました。トリプルコーク1440は軸をずらしながら、縦に3回転しつつ横回転も加えるというもので、難易度の分だけ危険度も高くなっています。  この技について平野選手は「ちょっとでも欠けると死に関わるぐらいの紙一重の技」と話しており、平野流佳選手は、北京入りする前のスイス合宿での練習中に、前歯を3本折ってしまったと言います。  平野選手はこの大技を2回目のトライで成功させたものの、期待していたほど得点が伸びず、順位もオーストラリアのスコッティ・ジェームズに次ぐ2位に留まりました。しかし、3回目のトライを同じ演技構成で成功させると、逆転して金メダルを獲得しました。  この顛末について、平野選手は競技後に次のように振り返っています。「2本目の点数はちょっと納得いってなかったんですけど、そういう怒りがたぶん、自分の気持ちが自分の中でうまく最後に表現できた」。
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「怒りを表現する」ということ
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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