更新日:2022年09月25日 11:04
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明日から「男がメイクをしないといけない社会」になったら、どんなに大変か想像がつきますか?【カリスマ男の娘・大島薫】

学校では禁止されていたことが社会人だと求められる

 ボクが男子中学生のころ、こんな校則があった。 「整髪料の使用禁止」  みんな次第にオシャレに興味を持ち始める時期に、ワックスで髪の毛をセットして登校すると先生に注意され、その場で髪の毛を洗わされる学生がよくいた。  そして、数年後、ボクは社会人になり、就職をし、新入社員研修のとき今度はこう言われたのだ。 「社会人なんだから、髪の毛くらい整髪料でセットしてくるように」  学生のころは整髪料を禁止され、社会人になると今度はセットしろと言われてしまう。なんとも不思議な世の中だなぁと思ったものだ。だったら、学生のころから髪の毛の整え方くらい自分で学ばせてほしい。  そして、ボクら男子が社会に出たころに手の平を返されたのに対し、女子は同じくこう言われる。 「社会人なんだからメイクはちゃんとして来てね」  学校の校則で女子にメイク禁止を言い渡すところは多い。そんな女子は女子で、社会に出ると突然メイクを強要される。それが身だしなみだ、当然のマナーだ、と。  たしかに、女性の準備は時間がかかる。それはほぼ紛れもない事実だろう。しかし、好き好んで準備に時間をかけてる女性ばかりではない。そりゃ、ノーメイクにスッピンで外を出歩いて問題ない社会なら、どれだけ楽かと考えている女性もたくさんいる。  もしかしたら、女性の準備に時間をかけさせているのは、女性たちだけでない、我々男性たちもそうだといえるかもしれない。ふと、こんなことを考える。  この世の中が突然、男性が髪の毛を伸ばしメイクをして、女性が髪の毛を短く刈り上げ、メイクをしない世界になったとしたら、女性たちは「男は準備に時間がかかるわね」と言うのだろうか? なんてことを。 【大島薫】 作家。文筆家。ゲイビデオモデルを経て、一般アダルトビデオ作品にも出演。2016年に引退した後には執筆活動のほか、映画、テレビ、ネットメディアに多数出演する。著書に『大島薫先生が教えるセックスよりも気持ちイイこと』(マイウェイ出版)。大島薫オフィシャルブログ(http://www.diamondblog.jp/official/kaoru_oshima/)。ツイッターアカウントは@Oshima_Kaoru
1989年6月7日生まれ。男性でありながらAV女優として、大手AVメーカーKMPにて初の専属女優契約を結ぶ2015年にAV女優を引退し、現在は作家活動を行っている。ツイッター@OshimaKaoru
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