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夜の事情まで教えます…「男の娘同士のカップル」になってわかったこと【カリスマ男の娘・大島薫】

 見た目は美女でも心は男――。「カリスマ男の娘」として人気を博し、過去には男性なのに女優としてAVデビューを果たした大島薫。女性の格好をしたまま暮らす“彼”だからこそ覗ける、世の中のヘンテコな部分とは?

夜事情まで教えます。「男の娘同士のカップル」になってわかったこと【カリスマ男の娘・大島薫】 つくづくボクとミシェルは、似てるようで似ていないなと思う。

 以前こちらの連載内でも書かせていただいたが、ボクは現在交際している男の娘がいる。

 そろそろ付き合いも長くなりつつあるので、互いのことに関してもわりとわかってきたほうだと思っているが、同じ男の娘同士とはいえ、ボクとミシェルは似ているようで似ていない。

 基本的には2人とも「男性器を取りたいとは思わない」という点で、自分の性の認識はほぼ共通しているのだが、かといって本当に自分の性に対して同じだとはお互い捉えていない。

 ボクが一人称を「ボク」というのに対して、ミシェルは自分のことを「私」という。ボクはミシェルを「彼女」だと言い、ミシェルはボクのことを「彼氏」だと呼ぶ。ボクが見るボク、彼女が見る彼女、ボクから見ている彼女、彼女から見ているボク。

 自分の本当の意識なんてものは、お互いに言語化しづらいものだが、ボクがミシェルと付き合ってきたなかで感じてきた、ボクらの違いをいくつか書いてみたいと思う。

 読み終わった方はボクとミシェルをどんな性別に捉えるだろうか。男性? それとも女性?

ボクら2人はなぜ「男の娘」に目覚めたか


 ミシェルが自分の性に気づいたのは、高校生のころ。先輩の男子から、告白をされた。当然そのころのミシェルの見た目は少年だ。普通に女性への興味のあったミシェルだったが、尊敬していた先輩だったため、かなり悩んだそうだが、交際することになった。

 ある日、ミシェルが先輩の家に招かれると、その相手が自分の妹の服を用意していて、ミシェルに「これを着てほしい」と言われたそうだ。初の女装。それがそのまま彼女の初体験となった。

 その先輩と別れたあとも、ミシェルのなかでは男性への興味や、女性の格好をすることへの欲求が続き、そして数年後、実家を離れ一人暮らしになった23歳のころ、生活そのものを女性の姿で過ごすことに切り替えた。ほぼ同時にAVデビュー、そして、2年後26歳で引退して、現在に至る。

 女装のきっかけといい、漫画のような話だが、これがミシェルの性の目覚めだそうだ。

 さて、ボクは打って変わって夢のないきっかけだ。なぜならボクは「男の娘になろうとして今の見た目になった」からだ。

 幼い頃、ボクは海外のクルージングツアーで恋をした人がいる。当時ボクは5歳くらいだろうか。そのツアーに参加していた高校生くらいのブロンドのお姉さんに憧れを持った。あまり話す機会もなかったのだが、ツアー中のある日、甲板のプールでその人を見つける。お姉さんの胸にはビキニがなかった。それどころか、隠す胸自体もない。ボクが恋をしたお姉さんが“お兄さん”だったことに気づくのに、そんなに時間はかからなかった。

 その後、ボクのほうは男性を好きになることなどなく、わりと一般的な思春期を送る。ウチには当時としては珍しくパソコンがあった。両親の目を盗んでえっちな単語で検索していると、ボクの心を激しく揺さぶってくるものがある。それが二次元イラストの男の娘だった。

 そのときはまったく気づかなかったが、その男の娘に対する興味の原点に、あのときクルージングツアーで見かけた光景が影響を受けていないとは言い切れない。その後、二次元のイラストにしか存在しない男の娘を、自ら体現したいと考え高校生のころに女装を始め、完全に女性の見た目に生活を切り替えたのはボクが23歳の頃だ。同じくほぼ同時にAVデビュー、26歳の年にAV引退、現在に至る。

 よく考えると、まったくの偶然だが、ボクとミシェルは同じ年のときに同じ転機を迎えている。年の差が2歳違い(ボクが28歳、ミシェルが26歳)でミシェルのほうが年下なので、もしかしたら人は23歳で自分の道を決めるのかもしれない(笑)。

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「かっこいい」と「かわいい」どちらに思われたい?

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