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セックスレス男性に警告。あなたは「女性化」していないか?【カリスマ男の娘・大島薫】

 見た目は美女でも心は男――。「カリスマ男の娘」として人気を博し、過去には男性なのに女優としてAVデビューを果たした大島薫。女性の格好をしたまま暮らす“彼”だからこそ覗ける、世の中のヘンテコな部分とは?
セックスレス男性に警告。あなたは「女性化」していないか?【カリスマ男の娘・大島薫】

恋人・ミシェル(右)と著者

 今週発売の週刊SPA!の袋とじ特集でインタビューに答えた。  内容は「中年でもセックスが気持ちいい体になる!」というもので、要するに加齢とともに衰えていく男性自身を、どのように奮い立たせるのかということがテーマだった。  ボクがこういった質問やインタビューに答えることは多い。AV女優をやっていた経緯があったというのも影響を受けているのだが、お医者さんと一緒に性に関する書籍なども出版しているので、たしかにオファーはしやすいのだろう。ボクはもともと理論にこだわる気質で、何事にも理由を求めてしまう傾向にある。  性科学という分野は基本的に研究として後回しにされがちなことが多く、調べても資料が存在しなかったり、文献以外に出回ってる情報は真偽がハッキリしていないものばかりだ。それをボクのいままでの知識や、培ってきた環境を使って書籍という形で、実際に研究をされている方やお医者さんと正しい知識を発信していけることは、とてもやりがいがある。  たしかに、人生においてセックスがすべてではない。セックスをする時間より多くの人は仕事をしている時間のほうが長いし、セックスをしなくても友人たちと楽しく出かけたりすることだけで満足できることもある。第一、セックスがすべてなら、老後セックスをしなくなった夫婦はもはや夫婦である必要がないということになってしまうじゃないか。  だが、しかし、身体は衰える。みんないつかはセックスができなくなっていく。夫婦でいえば、手を繋ぐ、キスをする、セックスをするというようないくつかの愛情表現の手段の一つである、それはいつかなくなってしまうのだ。そう考えると、できるうちに好きな人とできるだけ身体は重ねておきたいと思うのではないだろうか。愛しているなら、限りあるものは限りあるだけ与えるべきだ。

なぜ「セックスレス」という現象が起こるのか?

 どうして、夫婦に限らず、カップルも含め、みんなセックスレスになっていくのだろうか。もちろん年齢的に不能というわけではない。ただ単に相手に対してそういう気が起こらなくなってしまう。そんなカップルが知人に大勢いる。もちろんお互いに愛情がなくなったわけではない。  そして、その原因は主に男性にあるようだ。女性向け情報サイト「ラブリサーチ」が2015年7月に調査した既婚女性500人へのセックス事情に関するアンケートで、「セックスレスだと感じているか?」という問いに、「セックスレスだと感じている」と答えた女性は56.8%もいたという。実際の頻度は問題ではなく、セックスレスだと感じる女性がこれだけ多いということは、基本的に男性側が行為に至る回数が足りてないといわざるを得ないだろう。  ボクは、これは単純に男性は愛が冷めやすいからだとは思わない。なぜならボクも男性だからだ。ボクも長く付き合った女性に対してセックスレスになった過去がある。だから、たぶんボクが男性と付き合って、その人が自分に対して性的な興奮を覚えなくなったときは「まあ、そうだろうな」と思うことだろう(たぶん寂しくは思うだろうが……)。  しかし、受け身側も経験しているボクからすると、女性側が「男性が求めてくる回数が少ないな」と感じる思いも正直わかってしまう。もちろん多少の攻め合いのようなシーンはあるだろうが、基本的に受け入れる側である女性は待ちの姿勢が強い。そうなってくると、待っているだけに、なかなかその瞬間がやって来ないと長いと感じる。これが自分主導で誘うのなら、するのもしないのも自分次第なのだから、「待つの長いな……」なんて思うはずもない。  男性器があるボクは男性側の「いや、愛とか好きとかそういう問題じゃないんだよ……」という心理が理解できるが、男性としてのセックスを知らない女性にそれはなかなか理解してもらえないことだろう。
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既婚男性が「女性化」していくメカニズム
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表紙の人/ 山下智久

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