恋愛・結婚

ストーカーも変質者も空想の世界の出来事ではない/カリスマ男の娘・大島薫

 見た目は美女で心は男。カリスマ男の娘・大島薫。男女の色恋、社会の矛盾、LGBTの無理解――男心と女心の双方を併せ持つ“彼”の目から見た、世の中のフシギとは?
大島薫

大島薫

僕が4コマ漫画を描き始めたワケ

 年明け初のコラム更新が、1月半ばとなってしまった。皆さま、いかがお過ごしだろうか。  僕は1月1日からずっと、個人的な発信として、ツイッターに毎日4コマ漫画を載せている。文筆業が疎かになってしまっていたのは、そのためである。文章がメインである筆者の漫画がどのようなものかについては、下記に載せようと思う。 大島薫 漫画 大島薫 漫画 大島薫 漫画 大島薫 漫画 さて、どうしていきなり漫画を描き始めたのかというと、それは「多角的な物の見せ方」をしたかったためだ。  僕は書籍以外でもほとんど毎日文章をSNS等で発信している。僕はいわゆるバズらせるのが得意なほうだ。このコラムと同じように、内容は「男性の僕が女性の格好になってから気づいたこと」というようなものをメインに書いている。  しかし、文章でバズる場合は『自分の意見』が必要なことがほとんどだ。ツイッターをやっている人ならわかるだろうが、バズッている文章には必ずそのつぶやいている人本人の考えや、結論が示されていることがわかると思う。  例えば、「性犯罪を見かけた!」という文章では、ほとんど拡散されない。これが広まるには「性犯罪を見かけた! 許せない」まで書いてある必要がある。ここが濃密であれば、あるほどバズりやすい。  なぜなら、意見があれば賛同したり、反論したい人が出てくるからだ。「こんなことをいってる人がいる。素敵!」も「こんなのわかってない!」も、自分の考えを広めてくれる燃料になる。

「女の子は何も知らない」と切り捨てる男たち

 しかし、僕は男性側の生活も女性側の疑似体験もする中で、こういう物事にはこういう側面もあって……など、一概にはいえないものも多数見かけてきた。  そうなると、以前のようになんでもかんでも言い切れば良いというものでもなくなってしまった。それにバズるからといって、思ってもいないことをつぶやくのは主義に反する。だから、漫画を描くことにした。漫画というのは、現象だけを提示することができると考えたからだ。  上に挙げた漫画もどうして女性が『知らないフリ』をするように至ったかの経緯や、そうした結果のみ見せている。しかし、当然女性にも思うところはあるはずだ。こういった女性の行動を物知り顔であっさり男性は「女の子は何も知らない」と切り捨てるが、いやいや、女性はそこまで馬鹿ではない。というのを、ストーリーを通して伝えようと試みたのだ。  とはいえ、そういった場面だけ見せるものというのは、説明不足にもなりがちだ。そこで、今回は描いた漫画の内容について文章で補足したいと思う。それでは次のマンガをご覧いただきたい。
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男の見た目だった時代の後悔
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