更新日:2017年08月25日 20:52
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被災地でカタギに搾取されるヤクザたち――不正軽油を無理やり買わされ、賃金も踏み倒され…

反社企業とわかって契約をして賃金を……

 東北復興に充てられる32兆円の国費とは別に、福島県には原発事故の処理費用として電力会社から約22兆円が投下されている。そのうち除染費用は約4兆円に達し、これをシノギとすべくヤクザが群がっている事実も、すでに多くのメディアによって報じられていることだ。関東で活動する指定暴力団構成員の高村義則さん(仮名・47歳)は、福島に多数の除染作業員を送り込んできたという。 「土を集めて運んだり草刈りをするだけだから、誰でもできる。大勢のヤクザが作業員を手配したんだが、それを使うカタギの会社連中には、さんざん泣かされたもんだよ。ヤクザが手配している作業員だと知って使っているのに、いざ給料を払う段階になると『おたくは反社だと聞いた。契約は無効なのでお金は払えない』としゃあしゃあと言うんだよ。最初から踏み倒す気でオレたちを雇ってんだよ。こんな話は福島じゃザラだ」  福島県内での除染は、帰還困難区域を除いてほぼ終了しており、除染バブルはもうはじけたと言ってよい。この間、もっともオイシイ目を見たのは、ヤクザを食い物にしたカタギだったようだ。 ― 素人にハメられる[ヤクザの悲劇] ―
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