BMWを買うなら3年落ち中古車を狙うべし! 憧れ&デキル男の象徴が6割引き
なんて思っていたら知り合いのS君が、1日違いで同じ320dの新車を買ったばかりでした。
S君のはツーリング(ステーションワゴン)のMスポーツという高級なグレードなので、現在の新車価格は599万円。たっけ~!
なんで新車買ったの?
「複雑な事情がありまして、前の愛車もBMWだったんですが、残価設定ローンの残債が150万円あり、その処理の関係上、新車を買わざるを得なかったんです……」(S)
彼も本当は「中古車でいーんだけど」と思っていたそうなので、私のが総額255万円だったと聞いて、憤懣やるかたなしという顔をした。
でも新車のBMWは、値引きがすごいんでしょ?
「100万円引きでした」(S)
100万円引き!と驚くなかれ。ベンツやBMWはそれくらいの値引きがアタリマエだ。だから中古車相場がガックリ下がるという面もありますが。
100万円引きでも、やっぱり新車は高い。S君の320dツーリングMスポーツ、支払い総額は550万円(120回払い)。「さすが全国民が憧れるBMW様!」というお値段だ。その憧れの的が3年待てば半額以下で買えるんだから、笑いが止まらない。
ただまあ、私のBMWは中古車市場でもかなり指折りの激安車で、保証もほぼナシ。故障したら自力で直すしかないが、その時は腕のいい激安修理屋さんに持ち込むつもりです。新車なんか買うと、「正規ディーラーで修理しないと価値が下がる」と思うから、ますますカネがかかる。なにせベンツやBMWディーラーは値引きがすごい分、整備費で取り返そうとしてるからネ!
納車から約1か月。我が激安BMWは絶好調だ。いや~、やっぱりBMWって最高にいいネ!
この重厚な安定性、ステイタス感、そしてACCのラクチンさ。ディーゼルなので燃費はリッター17km。燃料代なんかタダみたいなもんだ。もはやガソリン車を買う意味がわかりません。「エリート特急」と命名しました。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
あとは故障しないことを祈るのみ。激安なだけにそこは背水の陣です。敬礼!
【結論】
「中古ドイツ車なんて修理代が怖い」と思ってる諸君。確かに修理代が怖い面もあるが、「このステイタスでこの安さ」には敵いませんヨ!新車を買ってくださる方にしみじみ感謝です。おかげで激安にエリート感を満喫できるので!1
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