自動車業界ゆく年くる年2017-2018――あおり運転問題から、伝統の名車フルモデルチェンジまで
――新東名の一部区間で最高速度が110km/hに引き上げられました。
清水:実はまだ走ってないんだよ。
渡辺:走りましたよ。なんにも変わんない。
清水:当然事故は増えず、交通状況にも変化ないよね。でもそのうち少し変わるんじゃ? とにかく中国と韓国に制限速度で負けてるのは許せない。あの交通マナーがめちゃくちゃな中国でさえ120km/hにしたんだから。
渡辺:高速道路の制限速度は産業のタクトですからね。日本はそれだけタクトが遅い。
清水:先に明治維新を果たし、圧倒的なリードを保ってたはずなのに、なんでそこで逆転されなきゃいけないの!(笑) 日本の一般市民はそんなこと知らないから、黙っててもよかったんだけど、古屋圭司元国家公安委員長が偉かった。古屋さん、ありがとう!
――道路関係では、高速道路の正面衝突事故防止対策で、片側1車線の中央分離帯にワイヤーロープの試験設置が始まりました。
清水:中国の故事「百年河清をまつ」じゃないけど、それも制限速度同様、永久に変わらないんじゃないかと思っていたけど、俺が天下のNHKに出演して問題提起して(笑)、わずか数か月だったよ。国交省の対応が早くてビックリ!
渡辺:逆にいうと反対車線飛び出し事案は喫緊の課題だったわけですね。
――では、2017年「私のカー・オブ・ザ・イヤー」は?
清水:シビックタイプR。FF(前輪駆動)のフェラーリF40だよ! 血の香りがする。雨が降ったら乗ってはいけない。FFだから大丈夫だけどさ(笑)。
渡辺:僕もシビックタイプR。失ってた闘争心を呼び起こされる(笑)。
清水:あおるの?
渡辺:自分の人生に対してあおりをいれなきゃいけない(笑)。でも、1年待ちくらいらしいですよ。
清水:まだまだホンダに対する尊敬の念って強いんだね。
渡辺:ホンダという渇き切った砂漠に一滴落とされた生命線みたいな感はありますよね。
――乗るとなにがいいんですか?
清水:オレはエンジンだと思う。
渡辺:確かにエンジンの炸裂感はありますよね。でも僕はやっぱカッコ。久しぶりにあれだけ恥ずかしいクルマが出てきたと思います(笑)。会社員だったら、乗ってるの見られたら出世に響くレベルですよ(笑)。
清水:エンジンの炸裂を知ったら、あのカッコもぴったりなんだよ! 日の丸つけてゼロ戦の迷彩色仕様にすれば、誰も近寄れないよ。あおり運転もいらない!
渡辺:ニュルブルクリンクで7分台を出すために空力を煮詰めると、あんなカッコにいってしまう。
清水:ゼロ戦が1000馬力の栄エンジンで性能を得るために、いろんなものを犠牲にしたのと一緒だね。
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