カーライフ

自動車業界ゆく年くる年2017-2018――あおり運転問題から、伝統の名車フルモデルチェンジまで

2018年は伝統の名車がフルモデルチェンジ!

センチュリー

センチュリー 2018年7月 写真/トヨタ

――2018年の注目車種は? 清水:トヨタのセンチュリーだよね。改元も決まって、センチュリーも20年ぶりに新型になる。新型を出してくれるだけでありがたい。 渡辺:センチュリーは閣僚や中途半端な小役人が乗らなくなって、ほんと特殊なクルマになった。 ――一般人がふらりと販売店に行って買えるんですか?
センチュリー

センチュリー 写真/トヨタ

渡辺:買えるはず。買えないものが皇室に納品されてる状況は、宮内庁としてはよろしくないでしょうから。 ――トヨタはクラウンとカローラも新型が出ます。 渡辺:トヨタのトリプルCが揃い踏み。元号が変わるタイミングにこれだけトラディショナルなクルマが変化していくのは奇遇ですかね。 清水:2018年のキーワードは伝統への回帰だね。
クラウン

クラウン 2018年6月 写真/トヨタ

――トヨタの深慮遠謀ですか? 清水:いや天の采配でしょう(笑)。 渡辺:センチュリーの中身は現行のレクサスLS600hですけど、差別化するために2000万円は超えてくるでしょうね。 清水:日本のために、皇室のために。 渡辺:献上品ですよ。 清水:東京モーターショーの会場で後席に座らせていただきました渡辺:ちゃんと一段高いんですか? 清水:いや、全体的に控えめだよ。メルセデスSクラスの後席超絶リクライニングやふかふかヘッドレストと違って、レースのカーテンは相変わらず横に開くし、シートも微妙に平板で、あくまで国民に寄り添う皇室を思わせる。これぞ日本の謙譲精神だなって、涙が出る思いだった。
トヨタ・センチュリーの後席

トヨタ・センチュリーの後席

渡辺:窓枠は額装なんですよね。 清水:ようやく俺もセンチュリーに対する尊敬の念が出てきた。前は職人が手間をかけて作った鳳凰のエンブレムなんて、フェラーリの跳ね馬じゃないんだから崇める人なんざいねーだろと思ってたけど、今は手を合わせたいよ……。 渡辺:この20年、『プロジェクトX』や『プロフェッショナル』で、日本のものづくりに対して我々はすいぶん調教されましたから(笑)。
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