みんなもう忘れてる40歳の大英雄。歴史的快挙だった2017年自動車業界最大のニュースとは?
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
清水草一×渡辺敏史両氏による恒例の自動車放談は、今回が15回記念大会! 愛すべきクルマバカの2人が選ぶ、2017年上半期自動車業界の刮目ニュースをお届けします!
<クルマバカ放談 2017年上半期編>
自動車ライター・清水草一 × 自動車ライター・渡辺敏史
――上半期を振り返ると。
渡辺:タカタの経営破綻ですか?
清水:いや、佐藤琢磨のインディ500優勝だよ! 夢のまた夢みたいなことが起きたんだよ!
渡辺:歴史的快挙ですよね。でも事前情報はトヨタのル・マンの盛り上がりとは正反対で、琢磨への期待値って、なかったじゃないですか。
清水:正直、もう誰も琢磨には期待してなかったんじゃないかな……。それがまさかの優勝! でも、大偉業にしては報道が少なかったね。
渡辺:ホンダの優勝リリースが出るのもずいぶんと遅かったですし。
――確か翌日の午後でした。
渡辺:その代わり、琢磨が凱旋帰国したときには、ホンダのウエルカムプラザでわりと派手にイベントやって、NSXをプレゼントしてました。
清水:NSXなんかいらないよ。カーマニアを含め日本人の脳内からNSXはすでに消えたでしょ。
渡辺:こないだホンダのメディア向け技術発表会が栃木研究所であって、そのとき研究所の人が、やらなきゃいけないことはだいたい把握したから、アメリカから日本に開発比重を移して、今から頑張るとは言ってましたけど。
清水:マイナーチェンジ? そんなもんやったってしょうがないよ!
インディ500制覇の価値とは
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