インスタとホストにハマる女性に共通項アリ![コラムニスト木村和久]
というわけで、ホストクラブ遊びも映画「プリティウーマン」も、ちやほやの極みです。それはまさしく、「私って幸せなの~みんな見て~」と語るインスタ女子の気持ち、そのものなんですね。
幸せは他者との比較でしか確認できません。地球にあなたひとりしかいなかったら、幸せなのか、不幸なのか分かりません。だって比較する人間がいないのですから。
他人と直接幸せを比較できないけど、インスタをやれば「いいね」の数がどんどん増える。「いいね」は幸せのバロメーターです。そして「いいね」という表現の行きつくところは、皆さんに祝福される人、すなわち小さな「セレブリティ」になりたいんです。
女性はディスコマハラジャの頃から特別扱いが好き。「VIPルームに来ない?」で何人ナンパできたか。今はそのディスコもほとんどお目にかかりませんが。だから自分で写真をアップして、小さなセレブの仲間入りを果たそうとするのです。最後に、ホストクラブ遊びのなれの果てはどうなるか? ホストは「このお客さんはいくら引っ張れるか」を計算して限界まで出させます。女性は限界を突破しても店に来ます。そうなると、お金を稼げる風俗などを紹介して、また引っ張るって、あこぎやねえ。
一方キャバクラは、ホステスの方が心配してくれます。「大丈夫、もう来なくていいから。家で家族サービスしなよ」と、諭したりもするのです。この違いは何なんでしょう。
・ホステスは男の見栄を見透かし、無理せんといてと促す。
・ホストは女の見栄の限界を見たら、そこから再スタート、第二幕を始める。
こんな感じですかね。というわけで、ホストがキャバクラに遊び行くと凄いですよ。ゴジラ対ガメラみたいな戦いになって、お互いの「惚れさせ合戦」が始まりますから。それはそれで、非常に面白いのですけど。
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦1
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