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就職相談、トラブル処理…オヤジでもキャバクラで輝ける瞬間があった[コラムニスト木村和久]

木村和久の「オヤ充のススメ」その189 ―

 キャバクラでオヤジが一番輝くといっても、禿げた頭のことじゃないですよ。そもそもキャバクラはオヤジの遊び場ですから、いつでもオヤジは輝いているんですけどね。

オヤジ オヤジ連中は、例えばこんな感じでハジけています。

 この時期はクリスマスイベント真っ最中ですから、ミニスカサンタのコスチュームを着たキャバ嬢にオヤジは目が釘づけです。薄らハゲのでっぷり肥ったオヤジ客が若いキャバ嬢に「キミキミ、聖なる日は性なることをしないとダメだよ」なんて言うのが、もはや風物詩。あ~、このエロトークが聞こえてくると、師走を感じますねってホンマいかいな。

 これが若い20代の客がふらりとやって来て「パンツは何色かな」と浮きまくりのエロトークを展開してもなんら迫力がなく、キャバ嬢に「はあ~?」とか言われて終わりです。

 どうです。オヤジほどエロトークが似合うキャラクターはおりませぬ。そうやって日頃の憂さを晴らすのはいいですが、オヤジに難点もあります。それは決してモテないということです。

 じゃ、オヤジがキャバ嬢に見直される日があるんだろうか? これがごく稀にあるんです。というわけで今回は、オヤジがキャバ嬢に尊敬される場合はどんなときか考察してみましょう。

①就職相談

 オヤジは日頃から女子大生キャバ嬢に全く相手にされてません。そこを頼みこんで同伴をしてもらい、近くのスタバで待ち合わせたとき、彼女は必死に何やら書き込んでいました。なんと志望の会社へのエントリーシートだったのです。どれどれとオヤジが拝見するや「志望動機が甘い、学生時代の活動もクラブ活動だけじゃね。今からボランティアやるぐらの気構えでいかないと」と鋭いことをズバズバ。女子大生キャバ嬢のオヤジを見る目が立ちどころに変わりました。その人は某大企業で人事をしていたのです。

 個人的にも数多くのエントリーシートを添削して、名だたる外資系企業に就職させましたから。あの堅い会社のOLが実はキャバクラ経験ありと思うと、凄く楽しいです。そうやって人生をこっそり楽しむのも素敵だと思います。

 こんなこともありました。同伴で待ち合わせをしていると、彼女が目を腫らして来たのです。「どうしたの?」と聞くや、「今日は、面接でいじめられたの~」と言うじゃないですか。なるほどね。「大丈夫、それは圧迫面接と言って相手が泣くまでやるから、むしろ泣いてあげた方がいいのよ」と言ってあげました。

 どうです。オヤジでも就職関係に強かったら、偏差値の高い女子大生にモテますよ。

②トラブル処理

 キャバクラ嬢はお金を結構持っています。当然そのお金を巡って、トラブルが起こりがちです。ローン契約の解除から投資話に至るまで、いろんな金銭問題があり、ときには訴訟沙汰になることも。そういう面倒臭い案件を処理してあげると、非常に喜ばれます。

 こちらが助けてあげたのは「未公開株詐欺」という案件。この会社は来年上場するから、今買っておけば何倍にもなるというやつです。こっちは株をやって10年以上、一発で嘘と見抜けました。

 面白いのは、未公開株を売りつけた人がお客さんだったことです。ところが「株、全然値上がりしないじゃん、お金返して」とはならないんですね。一気に数人のキャバ嬢と立て続けに契約し、後は「海外に行ってる」とか言って、店に来ない作戦に出ます。

 困ったキャバ嬢はたまたまこちら側に相談し、発覚したのです。さらにそのキャバ嬢は客の弁護士とも相談していました。使えるものは何でも使う根性が素晴らしいですけど。

 その弁護士と会ったときは妙な気恥ずかしさがありました。「おたくも○○ちゃんに熱を上げているのですね」みたいな雰囲気ですか。でも、その弁護士さんは腕が良かった。即座に未公開株を売った人の本名を割り出し、住民票を調べたのです。そこに「内容証明郵便」でも送れば、大概元金は戻ってきますと言うのです。

 ポイントは、罠にはめたオヤジが海外におらず、東京で悠々と暮らしていたこと。詐欺師は弁護士などの面倒くさい人が絡んでくると、即座にお金を戻します。あちらも仕事ですから、取れるところから、取ればいいだけの話のようです。

 結局、こちら側に弁護士がついた段階で元金が戻って来ました。ちなみにそこから未公開株詐欺で逮捕とはいかないのです。株券というのは上場したら巨万の富になりますが、上場前の株券自体が違法じゃないからです。

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