牡蠣にのどぐろ。冬の高級素材を楽しめる駅弁たち<第53回駅弁大会ルポ第5弾>
―[53回駅弁大会実食リポート]―
冬こそ駅弁の季節! 「なにが嬉しくて、寒いなか冷たいメシを食べなくてはいけないのだ……」そんな質問を受けたとき、記者はこう答えることにしている。「冬の味覚なくして駅弁は作れず」と。ウニ、カニ、イクラ、カキ、ふぐ……etc. 駅弁大会のラインナップを眺めているとまさに冬に旬を迎えている食材ばかり。今回はそんな“冬の滋味”たっぷりの駅弁を前回(「寒い季節こそ駅弁だ! 冬の味覚を楽しめる駅弁」)に引き続きご紹介したい。
最初にご覧頂くのは、この牡蠣の山。輸送駅弁コーナーでみつけたインパクト大の駅弁は今回初登場の「牡蠣まつり丼」(1380円/兵庫県 山陽本線 姫路駅)だ。蓋を開ける前から、プンプンに薫る磯の香り。いわゆる掛け紙の迫力で手に取った“ジャケ買い”駅弁だが、蓋を開けて仰天した。1、2,3、……なんと15コも牡蠣の実が入っているではないか! まさに牡蠣好きのための駅弁だ!
瀬戸内海産の焼き蒸し牡蠣はひと口食べると、一気に磯の香りが押し寄せてくる。その牡蠣のエキスがたっぷり入った牡蠣出汁めしは、牡蠣の味に負けぬよう甘辛の味付け。海苔が乗ったうるち米は、牡蠣の味がしっかり入っており、濃厚な実の味に全く負けていない。
牡蠣の数が多いので、とにかく躊躇なくどんどん食べられる。付け合せの小松菜漬け、大根甘酢漬けがいい仕事をしてくれる。“まつり”と冠するだけあって、太っ腹な駅弁。牡蠣好きならずも満足できる逸品だ。
【第53回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会】
1月10日(水)~23(火)
京王百貨店新宿店7階大催場
午前10時~午後8時 ※17(水)は午後5時、23(火)は午後6時閉場
https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2018/index.html
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