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牡蠣にのどぐろ。冬の高級素材を楽しめる駅弁たち<第53回駅弁大会ルポ第5弾>

 お次は、冬の日本海の希少魚、のどぐろ。のどぐろと言えば北陸のイメージがあったが、今回は松江発。輸送駅弁コーナーで見つけた、こちらも初登場の「のどぐろ寿司」(1420円/島根県 山陰本線 松江駅)だ。  正式には「アカムツ」という名だが、日本海沿岸だけは「のどぐろ」と呼ぶ、冬の高級魚。島根県沖は餌となる動物性プランクトンが豊富なため、一大漁場となっていると言う。島根では晩秋から冬が最も脂が乗って旨いとされている。  のどが真っ黒な赤魚が書かれた掛け紙を外すと、錦糸玉子の黄色、玉ねぎの酢漬けのピンク、青さの緑、そしてのどぐろの白とカラフル。ここだけ春が訪れたようだ。のどぐろは炙ったものと酢漬けの二種がそれぞれ4切れずつ乗っており、味の違いを楽しめる。まずは「炙り」から。歯ごたえのある白身の炙った焦げ目からは脂の旨さが感じられ、香ばしさも手伝ってひと口で食べてしまった。

炙ったところの脂が旨い!

 次は「酢漬け」。程よく〆られた白身はほろほろと口の中でほどける。〆かたも絶妙で、駅弁でこのレベルを食べられるのは嬉しい。錦糸玉子の下は酢飯。白身を単体で食べてもいいし、ちらし寿司として贅沢に頬張ることもできる。備え付け山陰名物のあご(飛魚)のかまぼこだろうか? ぷりぷりしていて実に旨く、一切れだけというのが残念。小ぶりの駅弁なのでアッという間に完食してしまった。
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最後は金目鯛の駅弁
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【第53回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会】
1月10日(水)~23(火)
京王百貨店新宿店7階大催場
午前10時~午後8時 ※17(水)は午後5時、23(火)は午後6時閉場
https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2018/index.html
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