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プレミアム駅弁への誘い…定番がバージョンアップ!<第53回駅弁大会ルポ第6弾>

 最後は、秋田は大館の名物駅弁「鶏めし弁当」(880円)。1947年の発売から鶏めしひとすじいわれる調整元「花膳」が今大会に送ってきたのが「比内地鶏の鶏めし」(1180円/秋田県 奥羽本線 大館駅)だ。  残念ながら17日で実演販売は終わってしまい、18日からは「鶏めし弁当」のみの輸送となってしまったが、真っ赤な掛け紙を金と黒に変えた「比内地鶏の鶏めし」のプレミアム感は格別であった。

実演ブースに堂々と掲げられた「チャンピオンベルト」。社長の自作だそう

 実演ブースにはJR東日本主催のグランプリ[駅弁味の陣]で総合評価1位の「駅弁大将軍」の栄誉を冠したチャンピオンベルトが飾ってあり、味へのプライドを感じた。

比内地鶏の塩焼きやぷりぷりの歯ごたえ

付け合せも手が込んでいる

 ずしりと重い弁当箱。意外と渋い、掛け紙を外すと、現れたのは艶やかに光る比内地鶏。いい匂いが部屋いっぱいに立ち込める。日本三大地鶏の旨味を引き出すために、塩焼きに。さらには秘伝のタレを使ったそぼろが敷き詰められている。しっかりした塩焼きの歯ごたえ、噛めば噛むほど比内地鶏の肉汁が出てくる。そぼろが敷かれたごはんはあきたこまち。鳥のエキスをしっかり入れて炊いたご飯はつややかで甘く、思わず顔がほころぶ。付け合せのナスの味噌田楽、枝豆の豆腐あげなどは上品な味で、サイドにも抜かりがない。  この駅弁、残念ながら京王百貨店では終売となったが、東京駅では販売されているそう。年中、駅弁大会をやっている東京駅の「祭」にも出かけてみてはどうだろう。  駅弁記者は明日以降も会場に出没し、注目の味、鉄板の味、隠れた逸品、珍品をレポートします! 取材・文・撮影/駅弁記者(参加=11年連続16年目)
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【第53回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会】
1月10日(水)~23(火)
京王百貨店新宿店7階大催場
午前10時~午後8時 ※23(火)は午後6時閉場
https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2018/index.html
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