枝豆に見た最強コンビニ「セブンイレブンの凄さ」[コラムニスト木村和久]
話をセブンイレブンに戻しますと、ほかのコンビニも日本の大手食品メーカーと組んでプライベートブランドの製品を開発しています。だから、日本のコンビニはオリジナル商品競争が激化しています。
ただ、同じようなスナック菓子やつまみで製造元も名のある企業が作っていたとしても、やはりセブンイレブンのプライベート商品のほうが美味しいと思います。たぶん、それだけハードルを高くして、メーカーに指示をしているんじゃないですかね。
プライベートブランド競争では、以前より差が縮まっているのは確かです。しかし、弁当や総菜類においてはセブンイレブンの独壇場と言えます。やはり圧倒的に品質が違います。セブンイレブンと取引をするということはそれだけのクリティを求められるわけで、その要求に対して、必死について来たのフジフーズです。
ほかのスナック類などのブランド化しづらい商品ともなると、フジフーズみたいな売上高が数百億円の関連会社や子会社、取引会社がゴロゴロいたのです。いやあ~参った、セブンイレブンの総菜のクオリティに追いつくには、ほかのコンビニは20年ぐらいかかるんじゃないですか。
パソコン製造で言うなら、日本企業はもはやクオリティや値段の面で中国や台湾の企業に対抗できない。そんな状況と一緒で、セブンイレブンに太刀打ちできないんですね。
今やセブンイレブンのわずか数センチぐらいの幅の棚に商品を納入できれば、巨万の富を得ることができるのです。まさに「セブンドリーム」、まずは小さな総菜屋さんから始めますかって、先の長い話ですなあ。
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦1
2
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ