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メンズファッションが新鮮に見える「同色ネクタイ」/ドリス・ヴァン・ノッテンに学ぶ

 日本の男性は、仕事着としてのスーツ、またはTシャツやカジュアルなシャツにジーンズやチノパンツという、フォーマルかカジュアルか、どちらかに偏ったスタイルのワードローブしか持っていない方が大半だと思います。けれども、仕事以外の日常の中でも、少しきちんとした感じに見せたい、きれいに見せたいというシチュエーションもあるのではないでしょうか。そんなとき、ネクタイ1本できちんとした感じが出せるのですから、これを使わない手はありません。  取り入れる方法は簡単です。シャツとなるべく同じ色のネクタイを探して、それをあわせればいいだけ。よりモードっぽく見せるためには、シルエットを今風にして、肩幅が大き目で、半袖の場合、袖丈が肘ぐらいまでくるような、そんなシャツを選べばいいでしょう。流行とはシルエットなので、シルエットを今風にするだけで新しい感じを出すことができます。もちろん下にあわせるパンツもタイトなものではなく、少しゆったりとしたシルエットを持ってくれば完璧です。行きすぎたビッグシルエットは注意が必要ですが、普通に街で今売られているものを選べば、そんな行きすぎは避けられるでしょう。ドリスはこのスタイルにスニーカーを合わせていますが、これをローファーなどの革靴にかえれば、よりきちんとした感じを出すことができます。  カジュアルだけれどもきちんとして見え、嫌みなほどおしゃれというわけでもなく、落ち着いた感じがする、そんなスタイルを作ることができれば、いろいろな場所に気遅れすることなく行くことができるでしょう。入りづらかったセレクトショップとか、ちょっと高級なレストランとか、ホテルのラウンジとか、仕事用のスーツで行くのも変だし、かといってカジュアルなシャツとジーンズ、スニーカーではどうもというとき、自分でこれさえ着ておけばOKというスタイルを一つ用意しておくと安心です。  シャツとネクタイを同色にするスタイル、簡単ですのでぜひ試してみてください。 小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に。新刊『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』が発売中
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