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福島の避難解除区域に書店をオープンする芥川賞作家・柳美里「営業的には厳しいが続けないと」



営業的には厳しいが「なんとか続けないと」


小劇場

2018年10月に開場予定の小劇場「La MaMa ODAKA」。25年間休眠させている演劇ユニット「青春五月党」の再結成も目指している

 フルハウスの目玉は、著名人が選んだ「私の20冊」という棚。福島在住の芥川賞作家・玄侑宗久(げんゆう・そうきゅう)さんの「私の骨格を作ってくれた20冊」をはじめ、飯沢耕太郎さん(写真評論家)の「現代日本写真の20冊」、青山七恵さん(小説家)の「眠れない夜に開く本」など、20人ほどの選書をラインアップする。

 開店日の4月9日には、旧相馬中村藩主34代当主・相馬行胤(そうま・みちたね)さんと柳さんのトークイベントが開かれる。以降、土曜日を中心に、小説家や詩人による朗読会やトークイベント、サイン会などを定期的に開催していくという。

 しかし、小高区の帰還住民はまだ2割ほど。営業的には厳しい現実が待っている。

「書店をやると言ってから注目されて、地元の人たちの期待も感じています。これで私が途中で投げ出してしまったら、みんな『やっぱりダメなのか』とがっかりしてしまう。なんとか続けていかなければならないと思っています」 <取材・文/長岡義幸>

【柳美里】作家。2012年に南相馬市の臨時災害放送局の番組進行役を務めたことをきっかけに2015年4月に同市原町区へ、2017年7月に同市小高区へ移住。今年4月9日に新刊書店「フルハウス」をオープンする。近著に『飼う人』(文藝春秋)、『春の消息』(共著・第三文明社)、『国家への道順』(河出書房新社)など

※週刊SPA!3月13日号「福島原発「避難解除区域」の風景」より

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【フルハウス】
〒979-2121福島県南相馬市小高区東町1-10
FAX 0244-26-5081
営業時間 13:00~21:30
日曜・月曜定休

週刊SPA!3/13号(3/6発売)

表紙の人/ 滝沢カレン

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