更新日:2021年07月13日 11:15
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人類はあと100年で終了!? 怖すぎるホーキング博士の“遺言”

温暖化による影響がさらに温暖化を加速

氷がとけている

米国航空宇宙局(NASA)が公表した、2012年9月16日時点での北極海の海氷。黄色の線で表されているのは1979~2010年における海氷の最小時の平均的分布で、急速に氷が解けていることがわかる

 恐ろしいのは、地球の「金星化」の兆候がすでに始まりかけていることだ。山本良一・東京大学名誉教授は「北極圏の海氷が年々減り続け、このままでは、温暖化による影響がさらに温暖化を加速する『ポジティブ・フィードバック』が始まってしまう」と語る。

2040年には夏になると北極圏の海氷がすべて解けてしまう

「カナダやロシア、フィンランドなど8か国による共同研究によれば、このまま気温上昇が続けば、2040年には夏になると北極圏の海氷がすべて解けてしまうと予測されています。海氷には巨大な鏡のような効果があり、太陽光を反射して熱を逃がしているのですが、氷が解けてしまえばより多くの熱をため込むようになってしまいます。  そうなると、シベリアの永久凍土や海中のメタンハイドレード(氷状のメタンガス)が解け、CO2の20倍以上という強力な温室効果ガスである『メタンガス』が大量に放出され、温暖化がさらに加速してしまいます。すでに永久凍土からのメタン放出は始まっていますが、極地の氷が失われることでより大量のメタンが放出、さらに深刻な状況になるでしょう」(同) 取材・文/志葉玲 写真/時事通信社
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