都会で暮らすなら、せいぜい5階ぐらいのファミリータイプのマンションが一番住み心地がいいと思います。ファミリータイプはまさしく子供がいるので、夜中に騒ぐタイプの人は少ないです。ただ子供が廊下を走ったり、床をとび跳ねたりしますが、それぐらいは、お互い様で、我慢をしないと。 　低層マンションは、顔見知りが多いので、治安上は安心です。資産価値もありますし、ただ面倒臭いのは理事会です。理事長や副理事長、会計、監査など役員を3～4名選出しなければなりません。しかも住人の数が少ない。お年寄りとかは、役職がパスになることも。すると2～3年に1回は、役員になってしまいます。これが案外面倒くさいのです。 　さらに最近は、クルマを持たない派の住人が増えて、マンション内の駐車場に空きが出ます。そうなると、駐車場の家賃収入を含めて、大規模修繕費の積み立てをしていたので、そもそものプランが崩れます。管理費と別に、積立金を徴収するケースも出ます。どれだけ駐車場代に頼っているか、調べて入居しないと、あとで大変なことになります。 　総じて、マンションにある給水塔の中は、あまり見ない方がいいという意見が多いです。過去には、給水塔の中で亡くなった人もいた、そんなニュースも聞きます。基本的には1回水道水を溜めて、それを上から分配する方式が多いです。衛生基準をクリアしているとはいえ、マンションでミネラルウォーターを飲む率が高いのも、頷けますね。 　いずれにせよ、どの物件も実際住んでみたら、あ～だった、こうだったという個別の問題は起こります。過去に持っていたマンションを売りましたが、それは金銭的な事情もさることながら、突如、近所でうるさい人が現れたからです。注意しても全然聞き入れてくれず、平気でマンションの扉を空けたまま、電動ノコギリで木材切ってるし。住居なのに事務所扱いにして、人を多く雇い、床も作り直して土足で上がるようにしていたのです。だから1日中足音もうるさいしと。 　このように言っても聞かない人と揉めるのは、エネルギーの消耗以外ありません。これは売れるうちに、売った方がいいという判断を下しました。というわけで、どの住居を買うにせよ、立地が良くて、すぐ売れそうな物件、そういうのを購入するのが、一番賢い方法じゃないですかね。トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』