バブル期の生き残り「世界最長の鉄道橋・瀬戸大橋」を走る
瀬戸大橋を渡りきると、残る国道30号線は、高松市内の約2kmのみ。ページ持つかな……。
まずは、30号線沿いにある高松城跡へ。この城は海にせり出した水城として有名でしたが、今は埋め立てによって海のちょい奥に。天守は明治に取り壊されたが、月見櫓が残っており、海に直接面していればと惜しまれる風情であります。
ステキなのは、城のすぐ脇を琴平電鉄が通っていること! 高松築港駅から乗ってみると、車窓から見える城の石垣がイイ! 天井には扇風機がクルクル。懐かしくて涙が出る。
ひと駅乗って、讃岐うどんを食します。「讃岐うどんはうますぎてうどんじゃない」とも申しますが、私も十数年前に初めて本場で食べた時は超衝撃で、「これはマジでうどんじゃない!」と思いました。
が、その当時から讃岐うどんはブームとなっており、今ではチェーン化がすさまじい。本場・香川県でも、街道沿いで目に付くのはチェーン店のハデな看板ばかり。もちろん昔ながらの名店には素朴な風情が残っているけど大行列。高松市の中心部ともなると、都会だけに素朴というわけにもいかず、いただいたうどんは、東京で食べる「はなまるうどん」とそれほど違わないものでした。いや、十分うまいですけどね。
国道30号線もこれでおしまい。と思ったが、考えてみたら海上が残っていた。高松港から宇野港まではフェリーがつなぐ海上国道があるので。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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