銀座最年少ママ・桐島とうかが考える「“銀座離れ”をとめるには…」
しかし、改めて考えてみますと、今の銀座は本当にそうなのでしょうか。採用する側も見た目が可愛ければ採用し、採用される側も、友達がいるからなんとなくで銀座を選ぶ。私が初めて銀座に来たときは入店の理由や、ここで働く目標まで聞かれました。当時大学生だった私は確か、
「大学では経済学部に在籍していて、株式投資もしており、数多くの企業について情報誌や新聞などで学んでいます。銀座の街で働き、さまざまな業種の方から直接話を聞くことができたら、日本の経済に対してもっと興味を持って学べると考えたからです」
と、答えたように思います。こんなことを入店の際に話す女のコや、目標まで尋ねる採用者は、現在の銀座にはいないように思いますし、そういったものを求めるお客様もいなくなってきているのかもしれません。
お客様の期待に応えられる銀座の街であるためには、苦しくても昔の良き時代の銀座の格式を保つか、もしくは、今の時代に合わせた銀座の街を作り上げるか。このどちらかしかないのだろうと思うのです。
’92年生まれ。’15年に学習院大学経済学部卒業。学生時代に起業して失敗し、水商売の道に進む。銀座にあるクラブ「Monterey」でママを務め、お店に来ている顧客数は2500人、個人の月間売り上げは1000万を越える。習い事はフラメンコ、ゴルフ、料理。趣味は仮想通貨投資、競馬、着物など
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