更新日:2022年12月30日 10:41
エンタメ

40代おじさんが選ぶ「面白かった春ドラマ」TOP10/2位『ブラックペアン』、1位は?

気になるTOP5は? 1位と2位は僅差

 ここからはTOP5を発表していこう。同率5位にランクインした『特捜9』は、これまでテレビ朝日系の水曜21時枠で放送されていた『警視庁捜査一課9係』シリーズの続編だ。2006年のシリーズ開始から主演を続けていた渡瀬恒彦が昨年に逝去したのを受け、V6の井ノ原快彦を主人公に据えて新たなスタートを切ったが、 「主役が代わったが、脇役が安定していて、セリフのないシーンも面白い」(神奈川県・43歳男性)  と、以前からの作品ファンにも好評。前述したように、初回の平均視聴率は16.0%と順調な滑り出しを見せ、全話を通しても14.0%と、その勢いは衰えることがなかった。  同率5位の2作品目は、フジテレビ系の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』。月9といえども、2016年以降は『コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命― 3rd season』しか平均視聴率10%の壁を超えられていないが、この作品は8.9%と健闘した。長澤まさみや東出昌大、小日向文世らが演じる詐欺師グループの活躍は強烈だったようで、 「コミカルで、今までにない月9だった」(東京都・48歳男性) 「月9らしくないのが、逆にいい。脚本も面白い」(埼玉県・49歳男性) 「近年まれにみる名作」(岐阜県・41歳男性) 「騙し騙され……という展開が本当に面白かった。長澤まさみの変装ぶりも、どれもキレイで楽しめた」(東京都・49歳男性)  といった絶賛コメントが集まっている。すでに映画化も発表されているので、まだまだ視聴者を喜ばせてくれそうだ。

 3位は、2016年の秋以来となる第2シーズンが放送された『家政夫のミタゾノ』。なぜ家政“婦”ではないのかというと、主演であるTOKIOの松岡昌宏が、作中で女装しているため。 「バカバカしさの中にちょっと感動するところもあり、面白かった」(東京都・46歳男性)  松岡といえば、男らしいイメージが強い。普段とのギャップが、このドラマをより味わい深いものにしたのかもしれない。  さて、2位は『ブラックペアン』である。嵐の二宮和也が演じる外科医は手術成功率100%という天才でありながら、「腕のない医者は死ねばいい」と発言するなど、その冷徹なスタンスゆえに「患者を生かし、医者を殺す」と恐れられているのだ。

「渡海先生(二宮)のキャラクターは怖いが、人間味も感じられるところがいい」(大阪府・46歳男性) 「元から医療ドラマが好き。『振り返れば奴がいる』や『白い巨塔』に似た部分もあるが、『ブラックペアン』はより現代の事情に合っていて面白い」(埼玉県・47歳男性) 「毎週、ハラハラドキドキしながら視聴していました」(神奈川県・47歳男性)  初回の平均視聴率こそ13.7%どまりだったが、第9話の最終回前20分拡大スペシャルでは16.2%にまで上昇。最終回はさらに18.6%と最高記録を更新した。医療という重くなりがちなテーマであっても、二宮らの好演によって、しっかりとエンターテインメントに昇華されたのだろう。

 そして、今回の春ドラマで1位は『半分、青い。』だ。9月末まで放送するNHK連続テレビ小説だから厳密には春夏ドラマではあるのだが、視聴率だけではなくアンケートでもトップを獲得。2位の『ブラックペアン』との差はたった2票で、圧勝というわけにはいかなかったが。それに『半分、青い。』の場合は「放送時間が丁度いい」(東京都・47歳男性)と、朝ドラだからついつい見てしまったという理由も今回の結果に寄与していそうだが、 「展開が読めないところが面白い。適度にユーモアが散りばめられていて楽しめる」(千葉県・45歳男性) 「豊川悦史の演技がよい」(香川県・44歳男性)  このように、熱心な視聴者も決して少なくない。とりわけ5月25日に放送された第47話で、豊川悦史が演じる秋風羽織という少女漫画家の本名が美濃権太(みのごんた)だと判明したときは、ペンネームから受ける印象とかけ離れすぎていたのか、この本名がTwitterのトレンドワード1位に躍り出たほどである。

======= 5位 『特捜9』(テレビ朝日系)17人 5位 『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)17人 3位 『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)19人 2位 『ブラックペアン』(TBS系)21人 1位 『半分、青い。』(NHK総合ほか)23人 =======  今回のランキングでは、刑事ものや医療ものといった人気ジャンルのほか、2作、3作……と続いているシリーズ作品が強さを発揮した。その中でTOP5に食い込んだ『半分、青い。』と『コンフィデンスマンJP』は、先述したどちらのジャンルにも当てはまらず、さらには原作のないオリジナル脚本だったが、おじさんたちに大きなインパクトを示したようである。  なお、冒頭で触れた『おっさんずラブ』に投票したのはわずか3人。世間では大きな話題となっていたが、おじさんたち当人にはウケが悪かった模様。7月から始まる夏ドラマでは、どのような作品が話題となるのだろうか。<文/A4studio> 【調査概要】 調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。 調査期間:2018年6月14日 有効回答者数:40歳から49歳 全国 男性100名
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