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語りのような唱法とアコギのみで勝負する…MOROHAが各界から注目されるワケ

 バック・トラックはアコースティック・ギター1本のみ。明らかに歌ではないがラップとも違う、語りのような会話のような唱法で吐き出されるMCアフロの声がそれに乗り、聴き手に強烈なインパクトを届ける。MOROHAはどのジャンルにも寄らない存在だが、そんなことはおかまいなしに、彼らの音楽性は深く人々の心に突き刺さってきた。結成10年目にしてベスト・アルバム『MOROHA BEST~十年再録~』でメジャーデビュー。同作収録の「革命」は、放送中のドラマ『宮本から君へ』のエンディング・テーマに抜擢された。俳優や映画監督からも支持を集めるMOROHAとは、一体何者なのか。MCアフロとギターのUK、2人を直撃した。

MOROHA

俺らの曲は「連続ドラマ」だと思っている


――メジャーデビュー・アルバムは過去10年の作品から選んだ12曲を再レコーディングした作品ですよね。なぜ新曲ではなく再録したものに?

アフロ:過去に録った音源からだいぶ時間がたっていたので、その間にライブをたくさんやってきた自負はあるし、そのなかで曲が磨かれてきた実感があったんです。だから今の技術と人間力でもう一度録り直したいなって思いがあったのが理由のひとつ。もうひとつは、僕らの曲の歌詞は「連続ドラマ」だと思っていて。

――世界観は変わってない、と?

アフロ:ええ。だからファースト、セカンド、サードが第1~3話だとしたら、ここまでの視聴率からして4話目でいきなり30%いくようなイメージは、どうしても湧かなくて。だから、メジャーという拡散力のある相手と仕事をするタイミングで、これまでの作品をさらってもらい、4話目に挑むっていう。インディーズは音楽好きを相手にする場所だと思っているんですが、それでも僕らのやってる音楽はお茶の間でも通用すると思ってるし、それこそ商店街のおじちゃん、おばちゃんとかが聴いても何か感じてもらえるものだって思っているので。そこにはまだ届いてなかったなっていう気持ちがあるんですよね。

――MOROHAの、アフロさんの語りをUKさんのアコースティック・ギターに乗せるという方法は、どのように生まれたんでしょうか。

アフロ:もともと俺らは高校時代の同級生で。UKは音楽やりたいって思ってたと思うけど、俺は正直なんでもよかったんです。けど、自分が「うわー!」って表現できるものを何かやりたい、そのために俺は生まれてきたと思っていて。だからそれまでは普通にラップをやっていたんですけど「お互いできることを持ち寄って何かやってみるか」っていう感じで始めたときに、ギターとラップしかなかったんですよ。

UK:僕は音楽をやりたくて東京に出てきてバンドをやっていたんですけど、解散してしまったんですよ。当時からアフロとは仲がよくて、最初は普通に家に遊びに行ってたくらいだったんです。そんなときにとりあえず片手間で始めてみて、「一回真剣にやってみるか」ってなったのが最初の頃ですね。

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