更新日:2018年07月02日 21:10
スポーツ

日本×ベルギー決戦の地・ロストフダヌーは快晴&爽快。“酒類販売禁止”に地団駄

中心街はいたって平穏、だが酒類は無情の「販売禁止令」

 スタジアムを間近で拝んだあとは、橋を戻り街の中心街へ。街のシンボル「生神女福音大聖堂」の裏には市場が広がっており、市民が野菜や肉、チーズなど生活必需品を買い求める姿があった。その近くには路面電車の駅が。今日は試合の日とあり、街の中心部しか走っていないそうだが、ここではレトロな車両がゆっくりと走っていた。この周りには焼き立てを出すパン屋がたくさんあり、市民が行列をつくっていたので、記者も35ルーブル(約60円)でパンを買い求めると、コーヒーをサービスしてくれた。

スタジアムとは反対側に広がる市街地

ロストフダヌーの中心「生神女福音大聖堂」

市場や商店街が密集している

果物市場

暑いせいか、スイカが人気のよう

精肉市場

モスクワではあまり見られなかったドライフルーツ市場も

 ここで、地元のおじさんに呼び止められて「写真を撮ろう」と求められた。記者がどうも初めて遭遇する日本人らしく、あたふたしながらスマホを操作し「メキシコ人だろ、スイス人、ウルグアイ人、サウジアラビア人……」とこの街を訪れた各国の人と写真に収まるのが好きなようで、別れ際には「日本、頑張れよ!」と何度も強く握手をされた。このあたりは地元の人ばかりで対戦相手のベルギーサポーターや日本サポーターの姿はなく、日常を垣間見た感じだった。

レトロな路面電車がガタゴト走る。この周りはパン屋過当競争地帯

 せっかくの快晴で喉も渇いたことだし、飲み物(実はビール)を調達しようとスーパーに入ったら悲しいお知らせが。「サッカーの試合日の前日、当日はロストフダヌー地区ではお酒は販売いたしません。調達は計画的にお願いします」と張り紙がされており、ビールのコーナー、ワインのコーナーが完全に封鎖されていた。飲食店では許可されているそうで、「飲むならバーや食堂で」と言われ、泣く泣く炭酸水で我慢した記者だった。

「試合前日、当日酒類販売禁止」のお達し

ワイン類は幕がかけられ立ち入れないように

 予報によるとこの後も快晴が続くそうで、午後8時19分に日の入りし、試合開始の午後9時には24℃となるそう。日差しがあって気温が高めだった過去の3試合よりは、良いコンディションで試合に臨めそうだ。 取材・文・撮影/遠藤修哉(本誌)
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