俳優志望者に贈る、高橋一生にしか言えない重い言葉<鴻上尚史>
読んでもらえたなら、買っていただけたなら
クランクイン
— 【公式】僕らは奇跡でできている (@bokura_ktv) 2018年8月29日
昨日は撮影初日でした!
途中、大雨に降られましたが、無事に撮影終了!
初日の撮影を終えた一生さんから、”お疲れさま”の一枚をいただきました
う〜ん、癒されます。#僕らは奇跡でできている#高橋一生#クランクイン pic.twitter.com/30Nw5MtpSo
もともと、根強い人気があった『俳優になりたいあなたへ』でしたが、ちくまさんから「もう印刷しないよ」と連絡が来ました。アマゾンを見ると、中古書で定価よりずっと高い値段で取引されていました。これが、「その本がいまだに需要があるかどうか」の指標だと思います。 絶版になった本の多くは、1円なんて値段で売られているのですが、まれに、出品している全部の古書店の値段が、定価以上という場合があるのです。 巻末の高橋一生さんとの対談はエキサイティングでした。単純に売れたいと思う時期から、多くの人に評価されなくても、これはという人に認められればそれでいいんだ、自分は芝居がしたいんだという一生の変化は、一生にしか言えない重い言葉だと思いました。 俳優になった以上、売れたいと思うことは普通のことです。でも、いきなり、テレビの連続ドラマの主演になれる確率なんて、宝くじに当たるよりはるかに低いでしょう。 誰もが、「自分はなぜ俳優になりたいのか(続けるのか)?」という問いにぶつかるのです。その答えに、その人の資質が出ます。「もてたい」というスタートのまま続けている人もいれば、そこから「いろんな人生を生きたい」と動機が変わる人もいます。その動機が、その俳優の立ち姿を決めるのです。 これ一冊あれば、俳優の仕事の全体図と演技のノウハウが分かります。俳優志望者も現役の俳優にもぴったりの本だと思います。 で、三冊目が『サバイバーズ・ギルト&シェイム/もうひとつの地球の歩き方』(論創社)です。 はい、戯曲です。売れないジャンル、戯曲です。昔、井上ひさしさんが、「あんまりよくない小説を書いても出版社はすぐに出版させて欲しいと言ってくる。でも、どんな優れた戯曲を書いても頼まないとなかなか出版してくれない」とぼやいていた戯曲というジャンルです。『虚構の劇団』と『KOKAMI@network』の最新の公演の戯曲二本を一冊にしました。読んでもらえると実に嬉しいです。というか、戯曲を買ってくれると心底、嬉しいです。
『ドン・キホーテ 笑う! (ドン・キホーテのピアス19)』 『週刊SPA!』(扶桑社)好評連載コラムの待望の単行本化 第19弾!2018年1月2・9日合併号〜2020年5月26日号まで、全96本。 |
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『この世界はあなたが思うよりはるかに広い』 本連載をまとめた「ドン・キホーテのピアス」第17巻。鴻上による、この国のゆるやかな、でも確実な変化の記録 |
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